鉄道会社の現場の人事異動を4月1日に行うと
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鉄道会社の現場の人事異動を4月1日に行うと

明日から新年度が始まります。

一般的に人事異動が多い時期って4月と10月です。

4月1日付で○○を命じる

なんて辞令が発せられるわけですが、鉄道会社も本社など事務系の部署は一般の会社とほぼ同じ。

社長の交代は事前に発表されて、新任の社長が実際に就くまでの間に自分の脇を固めていくというのも、普通の会社と同じです。

ところが現場の人事異動は、4月1日付とか10月1日付といった区切りの良い日に行われることはまずありません。

私がいた会社では、駅勤務から車掌へやってくるのは例年だと7月中旬、車掌から運転士は3月中旬から月末ごろ。

その前にそれぞれ教習所での学科教習の期間がそれぞれ約1か月と約4か月ほどあるし、実習も同じ程度の期間が必要。

監督職として運転士から助役へなる時期は、車掌や運転士の見習がすべて終わる時期を見定めて行われます。

助役の見習も学科が約1か月、現場での見習も約1か月程度が必要ですから、もしも4月1日付で助役として働いてもらうとなると、2月の初めには学科教習に入る必要が出てくる。

すると2月に運転士から助役なる人が見習のためにいなくなり、新しい運転士は3月の終わりごろにならないとやってこないことから、約2ヶ月間は運転士が足りない状況に陥ります。

助役の上にもいくつかの役職があるのですが、それぞれの登用の時期も運転士の動向次第で決まるという感じです。

 

私が運転士の見習だった昭和の終わりごろ、助役も含めてすべての役職を4月1日付で発令したことがあります。

おそらく事務作業の問題から一気に異動させたほうが経費的に考えて良いと判断したのでしょう。

すると運転士の指導員をしている人の半数近くが2月に助役見習で抜けてしまい、急遽別の運転士指導員を任命することに。

予備の指導員は確保していたのですが、とてもではないけどその人数では足りない状況に陥りました。

運転士の指導員も指導の仕方とか報告書の書き方とかを習わないといけないのですが、すべてが突貫工事で乗り切らないといけなくなりました。

運転士見習の指導報告書は文章で書く部分もあるけど、学校の通知表と同じく5段階評価で書かなきゃいけない部分もあって、意外と面倒くさかったりするのです。

それに前任の指導員がどのような指導をしていたのかも分からないことから、かなり悩んだりもしますしね。

また運転士見習にしても、指導員が途中で変わることで教わる際のニュアンスが違っていたり、ちょっとしたタイミングの違いがあったりして混乱することが多いのです。

また運転士の指導員をしていると見習に教えるために時間を作って、それこそ本務試験対策として出庫点検や故障時の要領を教えたりするので、出勤管理側としても残業や休日出勤要員がその分減っているのですが、そこに助役見習で運転士から抜けられると必要な要員をどう確保するのかといった問題も出てきます。

私が運転士見習だった当時はただえさえ運転士が不足していた時期だったので、出勤管理の助役と顔を合わせるたびに

「もう見習はいいから、一人で早く運転してくれ!シフトの穴が埋まらない!」

なんて言っていた時期だったので、本社の事務職と時期を合わせて人事異動をするということに対して反対論が強く出ました。

数年間だけ車掌や運転士登用を除いて人事異動を4月1日にしたことがあるけど、混乱するだけで何も良いことがなかったために、その後は助役以上の役職の人事異動は5月の中旬から6月ごろに行われることが多くなりました。

私が助役に正式になったのも5月の中旬でした。

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