先日テレビのニュースでも報道されていた、JR九州の宮崎神宮駅での危険な動画の件。
回転ずしチェーン店などで迷惑動画が拡散される中、同様の動画を探してきては拡散させる人がいて、その動画が目に止まった各企業が警察へ相談するという流れが今の流行のようになってきています。
今はすぐに動画に撮ってSNSなどにアップすることで広がりやすいのですが、ホームから突き落としたりするといった悪ふざけな行為は昔からあります。
そういえばJR四国では工事現場に設置する黄色と黒の縞模様のポールを、やり投げのようなスタイルで線路内へ投げ入れる動画もあったとか。
打ち上げ花火を線路の方へ打ち込まれたりとか、低速で走行している時に火の付いたタバコを投げ入れられたこともありますし、物を投げ入れてくる行為も昔からよくある行為です。
※電車屋さんだったころの話 Ⅱにこの話を収録しております。
線路内への侵入はホームから突き落としたり飛び降りたりする行為だけではなく、踏切ではない場所での横断などを含めて本当に危険な行為です。
私は乗務員時代には何度か、高校生が悪ふざけで友達をホームから突き落とした場面を目撃したことがあります。
車掌になってまだ間もなかったころですが、優等列車待避中で私は上りホームにいて、その悪ふざけは下りホームで行われていました。
「こらぁ!お前ら何やっているんだ!」
のような言葉を発しながら線路に近付いたのですが、その時ちょうど上りからも下りからも通過列車が接近。
私の行動におかしいと思った上下双方の優等列車の運転士が非常ブレーキで列車を止めて、人身事故にはなりませんでした。
駅の係員もすぐにやってきて後の対処はお任せしたのですが、注意を受けて放免されたと思います。
警察沙汰になっておれば、私も警察署で事情聴取を受けるはずですから。
この当時ですから大した遅延も発生しなかったし、バカな高校生の悪ふざけという認識で全て済ませていましたからね。
この手の話は下校の時が多くて、一斉に下校してきてホームがかなり混雑している時によくありました。
白線(まだ点字ブロックが設置されていないころ)の内側は乗車のために並んでいる生徒でぎっしりで、別の場所から乗車しようとホーム上を移動する人は白線を超えないと歩くことができない。
同じ部活とか同じクラスで仲の良い生徒が目の前を、ホームの際を歩いている時に落とす人が多かったような記憶があります。
私がいた会社では、幸いなことにこの悪ふざけで人身事故が発生したという記憶はありませんが、一歩間違えば当然命を落とす行為ですからね。
一度でも列車に接触する事故が発生しておれば会社の対応も違っていたのですが、今は動画の存在によって、直接の被害の有無にかかわらず警察沙汰になりそうです。