駅員の勤務には日勤と泊まりがあることはご存じだと思います。
日勤勤務も8時間とか9時間勤務のようなごく普通の日勤だけではなく、12時間以上勤務する日勤もあります。
泊まり勤務は24時間勤務で終電から始発までの間に仮眠時間が設けられています。
駅によっては終電より前に閉めてしまい、翌朝も始発が走り出してから開けることもあります。
その駅に寝泊まりできる設備がないので他の駅へ移動するとか、泊まり勤務が設定されていない駅とかさまざまなケースがあります。
私は駅勤務時代に一度も経験がありませんでしたが、同僚たちの多くは明けの朝になって
「夕べ寝室で金縛りにあった」
とか
「〇〇駅の寝室って2階にあるけど、夜中に階段を登ってくる足音がして眠れなかった」
とか
中には
「夕べおばあさんっぽい人が馬乗りになってきて首を絞められた」
なんて嘘じゃないの?って思うような話をホントによく聞きました。
私が所属していた駅管区ではAという駅とBという駅でそのような怪奇現象が多いって言われてました。
この両駅では事故があったからということから、わりと若い駅員の間では信ぴょう性がある話だと言われていましたが、なぜだかベテランの方々からはそのような話を聞くことがなかったんですよね。
私が運転士になってからですが、同じ駅管区出身の若い車掌さんと乗組んだ時に同じような話になったことがあります。
その車掌さんから聞いた話では、D駅とE駅の寝室はヤバイ。
女性が走り回って夜眠れなかったとか、突然駅舎のあちこちのドアというドアが勝手に開け閉めを始めたとか、そのような話があったとか。
それで私はA駅やB駅はどうだったのかを聞くと
「特に何も話はなかったですよ」
各駅管区ごとにそのような話は多くて、昔は〇〇駅が怖いって言っていたけど最近は△△駅がヤバいらしいとか、年代によって“ヤバい駅”って移り変わっていくんですよ。
駅勤務時代に寝室で怖い目に遭ったと話していた人たちって、乗務員になってからも同じような話をするんですよ。
「乗務区の〇番個室で寝ていると窓際に女性が立っていたりする」
とか
「乗務区の〇番大部屋の2段ベッドの上段の南角の区画は、猫が化けたような女性に首を絞められる」
一応乗務員の間では、その人は霊感が強いのだろうということになっていましたが。。。
今でも〇〇駅はヤバイ!って話は各鉄道会社の駅員たちの間であるかもしれないですね。
全部がウソだとは思いませんが、私は駅や乗務区の寝室でそのような体験はないので何とも言えないのです。
会社以外ではありますけどね。