ワンマン運転で編成両数を勘違い、開扉してホーム下へ旅客が転落
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ワンマン運転で編成両数を勘違い、開扉してホーム下へ旅客が転落

運転士

ワンマン運転で編成両数を誤認してドアを開扉

2023年10月27日22時を回ったころ鹿児島本線広木駅で、4両編成の普通列車を担当していた運転士が2両編成だと勘違いしてしまい、本来の停止位置より手前に停車。

このために最後部となる4両目の車両がホームにかからないままドアを開けたため、降車しようとした女子高生が草むらに落下して軽傷を負った。

この時運転士は停止位置を間違ったことに自分で気付いたのか、ドアを閉めて正規の停止位置へ列車を移動。

その後に他の旅客から「落下した人がいる」ことを告げられたという。

付近を捜したが落下し女子高生は見つからず、運転士はそのまま運転を継続したという。

落下して軽傷を負った女子高生はそのまま帰宅したようですが、家族がJR九州へ連絡したということです。

 

 

危険で重大なミスを犯した運転士

今回女子高生は軽症だったためかそのまま帰宅しています。

もしも転落した場所が悪かったり、転落した際に頭を打つなどして動けなかったりしていたらどうなっていたことか。

列車のすぐそばに転落し、打ち所が悪くその場所から離れることができない状態だとしたら、下手すると列車に巻き込まれて命を落としていた危険性もあったわけです。

何せ探す前に運転士は列車を所定の位置へ動かしていますから。

 

それだけではなく、この運転士は落下した人がいると他の旅客から聞いていたにもかかわらず、そのことを無線で報告していなかったと言います。

本当に幸い軽症ですぐに立ち去れていたから良かったけど、そのまま線路付近で倒れていたりすれば、後続の列車にひかれることも考えられるわけで、この運転士が取った行動はかなり危険で重大なミスを犯していると言えるわけです。

列車から降りようとしたらホームが無く、草むらに落下してケガを負った人の存在をJR九州が知ったのは、落下した女子高生の家族が連絡してからのこと。

29日に女子高生宅へお詫びしに行ったそうですから、家族からの連絡は28日になってからかもしれません。

 

 

ワンマン運転を実施するのならば

ワンマン運転なんてするな! と言いたいところですが、今はそんな時代ではないですね。

車掌が乗務しておれば防げた事故ですが、それが無理ならばせめて2両編成でも4両編成でも停止位置を同じにする方が良いですよ。

ちょっとした油断で停止位置を間違える危険性はあるのですから、JR九州と労組は協力して停止位置を同一にする方向にもっていくべき。

2両と4両で停止位置を共通化することで改札口や出口までが遠くなる駅も出てくるでしょうが、編成両数の違う列車でワンマン運転をするならば、今回のような危険性をなくすためには当然考えるべきことです。

または終日同じ編成両数で運転するしか防ぐ方法はないでしょうね。

 

センサーを付けてホームにかかっていない状態の時はドアが開かない、そんな装置を入れるお金があればワンマン運転なんて導入していないでしょうし、運転台で編成両数を知らせる音声装置を付けたとしても、すぐにその音声に慣れてしまって耳に入らなくなる恐れもあります。

何かあれば教育していきますとか、指導を徹底しますという言葉が聞かれますが、人間はミスをする生き物だということを鉄道事業者側は認識すべきです。

指差喚呼で編成両数を確認したとしても、何かの拍子に別の停止目標を凝視してしまうということもあり得る話です。

車掌が乗務しておらずすべてを運転士一人に任せきりにしているのですから、教育や指導ではなく、間違いが起きにくい状態に会社側が動くべきです。

何もしない会社が乗務員のせいですべてを終わらすことは簡単ですが、そんなことをしておればバス会社や地方の私鉄と同じように運転士が足りないという状態になっていきますよ。

責任だけ重くて薄給なのですから。

 

 

ワンマン運転では思わぬミスを起こすことも

ワンマン運転でやりがちなのが、ドア扱いを忘れてしまうことかもしれません。

私自身ワンマン運転が導入されたころ、いつもの調子で駅に列車を止めたあと、ドア扱いを忘れそうになったことが数回あります。

私が所属していた乗務区の仕業では、百数十の仕業のうちワンマンの仕業は十本もありませんでした。

それだけワンマンの列車に乗務する機会が少なく、いつも通りに列車を止めた後にドアを開けるという作業を忘れそうになるのです。

数秒で我に返ってドアを開けなきゃと気づきますから、大事には至りませんでしたが。

 

私が在職中に他社のワンマン運転でドアを閉め忘れていただけなのに、戸閉ランプがつかない故障だと勘違いしてリレーを操作しそのまま発車させたという事案があり、私がいた乗務区でも他社の事例だとして注意喚起されたことを覚えています。

お客さんが乗車している列車を、ドアが開いたまま発車させたという危険な運転。

ワンマンではこういうことも起こりうるわけですから、車掌を乗務させない列車の危険性を会社側も労組ももっと認識してほしい、そう思います。

ワンマン運転は地方だけではなく、都市部でもこれからは積極的に導入していくのですから。

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