雨が降ると悪魔の電車に変わる編成がありました-2

もうすぐ関西でも梅雨入りとなりそうですが、雨のシーズンになると思いだす車両というか編成がいくつかあります。

その中でも特に恐怖の編成として思い浮かぶものを今回ご紹介します。

その編成はVVVF車で雨天時には空制の効きが芳しくはなかったものの、他の編成とあまり遜色はないかなといった感じでした。

私自身その編成は何度もハンドルを握りましたが、特に恐怖を感じることはありませんでした。

 

その日普通列車で運用されていたその編成は、優等列車の退避のために駅の副本線側へ入らなくてはいけません。

副本線へと振り分けるポイントは片開き分岐で25㎞/h以下の制限となっています。

その駅では副本線へ入場する場合閉塞信号機でG(青 最高速度)→YG(黄青 65km/h)と速度を低減させ、さらに場内信号機でY(黄 45km/h)→YY(黄黄 25km/h)と速度を低減させてポイントを速度超過で進入できないようにしていました。

信号で指示している速度を超えて通過するとATSブレーキが動作しますので、事実上この駅の副本線への入場で速度超過はできない構造にしてあります。

ところが予想していないことが起きました。

担当していた運転士は閉塞信号機が現示している指示速度に低下させるためにブレーキを入れました。

しかし電制(回生)は働いているものの著しくブレーキ力が足りないと感じ、すぐに全制動を投入。

それでもブレーキ力は全く足りず速度を超過して閉塞信号機を通過。

ATSブレーキが動作するため電制(回生)の全制動から空制による非常制動に切り替わります。

この非常ブレーキがまた一段とブレーキ力が足りず、場内信号機のY現示もかなりの速度超過で通過。

回生優先ブレーキ(遅れ込め制御)だったためかも→雨が降ると悪魔の電車に変わる編成がありました

担当運転士はハンドルも非常ブレーキ位置に入れていますが、ATSブレーキが動作しているのでブレーキ力に変化はありません。

運転士にすればこれ以上の処置方法って何も無いのです。

ただただブレーキよ効いてくれ!電車よ止まってくれ!と祈ることくらいしかできません。

 

次の場内信号機のYY(黄黄)もかなりの速度超過で通過し、25㎞/hの速度制限のあるポイントもかなりの速度で通過。

ホームにいた駅の助役が見た感じでは60km/hを上回る速度だったとのこと。

下手すれば停目を超えてR(赤)現示の出発信号機も超えそうな勢いだったようですが、停目と出発信号機の間に何とか停止しました。

その電車は部分運休して車庫へ収容したものの、当初は運転士の操作ミスが疑われました。

でもその日の夜に行った試運転で同じ兆候が出たため、雨天時には運用しないという措置が取られることに。

何が原因で著しいブレーキ力不足になるのかの説明はなく、その後車両課のほうで改善できたとかで今も運用されているようです。

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