私の運転士生活の晩年に導入されたアルコールチェック。
動力車操縦者運転免許の取消等の基準というものが平成22年3月に出され、酒気を帯びた状態で列車を操縦した者は免許の取り消しとなることが明記されました。
人様の命を預かって電車という大きな機械を操作しているのですから、酒に酔った状態での操業なんて考えられません。
出勤時には必ずアルコールチェックを行い、酒気を帯びてないことを出勤管理の助役の前で証明しなければなりません。
アルコールが検出されたらその日は乗務停止。
こんこんとお説教を聞いて、反省文を書かされます。
でも中にはアルコールなんて飲んでないのにアルコールチェッカーに引っ掛かって、出勤管理担当助役と揉めることもありましたよ。
多いのはマウスウォッシュで口をすすいだ人が引っ掛かるパターン。
若い人で身だしなみに気をつける人ほど引っ掛かってしまうのです。
なぜだか知りませんが、ガムを噛んだあとにアルコールチェックを受けると引っ掛かることがありました。
マウスウォッシュと違ってガムにはアルコールなんて含まれていないのですが、ごくたまに反応していましたよ。
これは聞いた話なのですが、チョコパイを食べた後にアルコールチェックを受けると反応したとか。
微量の洋酒が含まれているそうなのですが、子供も食べるお菓子で引っ掛かるというのも変な話です。
今はこうしてアルコールチェックを行って安全運転の確保を担保しています。
また機会があれば書こうと思っていますが
私が運転士になったころなんて、もしアルコールチェックがあればどれだけの乗務員が乗務停止になったことか・・・