運転指令は落ち着いてください

運転指令員は現場上がりです

運転指令で勤務している人って特別な資格があるわけではなく、基本的には運転士から指令員になります。
私が勤務していた会社ではいつ頃からかは忘れましたが、運転士から直接運転指令にはいかず、助役である程度の経験を積んだ人が指令員になっています。
どっちにしろ運転指令で勤務する人は、現場から上がってきた人ばかりなのです。

 

乗務員から見た良い指令員

乗務員から見た良い運転指令員とは、とにかく落ち着いている人ですね。
落ち着いて、ゆっくり、そしてはっきりと指示や情報を流す人です。
ダイヤが乱れてくると、その乱れに合わせるかのように口調がグチャグチャになってくる指令員がいるのですが、それでは車掌や運転士は困るのです。
でもビックリするくらいに早口になって、聞いていても何を言おうとしているのかが分からない、そんな指令員がいるんですよね。

 

運転指令が慌てさせる

私が運転士になったばかりのころです。
夜遅い優等列車を運転していて、軌道内に立てられていた自転車に接触しました。
フェンスを乗り越えて、わざわざ線路の真ん中に立てていたのです。
私は自転車との接触があったことやその場所などを報告しました。
乗務員室から軌道上へ降りて、自転車が台車に絡みつくように壊れていることを確認し、また乗務員室へ戻ってそのことを報告。
今度は車掌と一緒に軌道上へ降りて、自転車を無理やり取り出そうと悪戦苦闘していました。
それから運転指令は
「運転再開はできませんか」「運転再開はまだできませんか」「運転再開までにどのくらい時間がかかりそうですか」「自転車くらい撤去できませんか」などなど、必死で自転車を取り去ろうとしているのに何度も無線を飛ばしてきます。
仕方なく無線に出ていましたが、これじゃ逆に自転車の撤去ができません。それで無視して軌道上にいたら
「運転士か車掌は無線に出られませんか!」

 

とにかく運転指令は落ち着いて!

結局15分ほどで自転車の撤去を終えて運転再開しましたが、そこからも運転指令の指示は二転三転します。
「〇〇駅は1番線に入場」「ダイヤ通り2番線を通過」「行先を変更します」「ダイヤ通り××駅まで運転継続」「××駅から折り返し回送、△△駅まで運転」「折り返しは回送ではなく普通列車で・・・」
15分ほど遅れて運転指令による手動でのポイントや信号機の操作になったのですが、指示と実際の進路は違うし本当に参りました。
だいたいこういう時って車掌や運転士は頭に血が上ってカッカしてるのに、運転指令が火に油を注いではいけませんよ。

本当に
運転指令は常に冷静に。
頭の中はパニックだとしても、口調はせめて丁寧に!

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