運賃改定
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運賃改定

10月1日に消費税が8%から10%へと増税されることに伴い、運賃も改定されることになりました。

中には京急空港線のようにちょっと高かった加算運賃を、消費増税分をはるかに超える大幅な値下げを同時に実行するといったような手に出る会社もありましたね。

9月の中頃から京急のCMが関西のテレビでも頻繁に流れているので、攻勢に出てきているんだなぁと実感していたので最初に書いてみました。

 

今回の運賃改定は消費増税に伴うもので、仕方がないのかなという感じはします。

中小のお店などは価格に転嫁できず価格を据え置きという苦渋の選択をしたところも多いとは思いますので、それを思うと鉄道会社って上げやすいのかなって気はしますけどね。

今回は増税に伴うものなので、駅員や車掌が運賃改定についてのイヤミや暴言を受けることは少ないのではないかなって思うのですが、実際の現場ではどうなのでしょうか。

私は駅勤務時代には運賃改定はありませんでしたが、車掌になってからはありました。

ただ消費税が日本で導入されたのは平成元年(1989年)で私は運転士をしていましたから、正味の値上げだったんですよね。

もちろん運転士になってからも運賃改定はありましたが、運転士に対して値上げに対するイヤミなどを言ってくる人はほとんどいませんでした。

 

車掌の頃に運賃改定を経験したのですが、車内へ入っていくとイヤミを言ってくる人もいれば、本当に運賃改定があったこと自体を知らない人もいました。

「ええなぁ、お前らは切符代をあげて給料も上がるから。俺らは取られてばっかりや」

車掌でもこんな感じで言われるのですから、駅勤務だったらもっと言われていたかもしれないですね。

乗越し清算を依頼されて、私が計算して料金を伝えると

「高くない?」

それで〇月〇日に運賃改定を行いましたって伝えると

「そうなん?知らんかったわ」

これもひょっとしたらイヤミだったのかもしれませんが。

運賃改定前夜の映像として、駅の料金表の張替え作業がニュースで流れたりします。

あれは看板などの業者さんに依頼しているので、駅員がタッチすることはなかったように思います。

駅によってはあらかじめ替えておき、その上に現行料金を書いた大きな紙を貼りつけていることも多かったですよね。

昔は乗越精算機って一部の駅にしかありませんでしたので、改札口には路線図に料金を書いた紙を貼りつけて使用していましたが、そういった駅員が使用する料金表は各管区長所在駅で管区内の全駅の分を手書きで作っていました。

 

ご存じのように運賃改定前に購入した乗車券類は、運賃改定後も追加料金なしで使用できます。

これがまたややこしいんです。

定期券で乗り越しする場合は打ち切り計算なので料金表を見るだけで良いのですが、問題は回数券のほう。

運賃改定前に購入した回数券は改定後も同じ条件で使用できます。

私が勤務していた会社の回数券は〇円区間っていうタイプで、乗越し清算の時は差額で計算します。

例えば210円だった区間が230円に値上げされたとします。

運賃改定前に購入した210円区間の回数券は、改定後は230円区間の回数券として使用できます。

A駅からB駅までが400円で旧210円の回数券で乗越した場合は170円が乗越料金となります。

なので車掌は回数券の読み替え表っていうものを持っていて、改定前の回数券は新料金に読み替えて清算します。

回数券を利用する人は今は少ないかもしれませんが、改定前の回数券なのか改定後に購入した回数券なのかを見分けるために、回数券には印が入っていました。

印は★とか*が多いかな。

改定前の回数券に印がなければ改定後には印を入れておく、次の運賃改定時にはまた印を入れないって感じですね。

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