一部締切スイッチ

私が所属していた乗務区が担当する路線では、ホーム有効長が短いためのドアカットと言う扱いはありませんでした。

ただし一部の編成には、1両につき1か所だけのドアを開けておく装置(一部締切スイッチ)が備わっていました。

※車掌の頃ではなく運転士になってからだったかも

長時間停車時の車内の保温を目的として使用するスイッチですね。

冬の底冷えするような朝の長時間停車時や、真夏の暑い日中に冷気を逃がさないために活用している会社も多いと思います。

最近ではゲリラ豪雨によって、車内へ雨水が吹き込むことを防止するさいにも便利なスイッチだと思います。

 

運転士になってからですが、車掌の欠員が多くてたまに車掌をすることがありました。

運転士同士で乗組むことをMMなんて呼ぶ人もいました。

やっぱり運転士同士で乗組むと楽だという人が多かったですよ。

なにせ上りは運転して下りは車掌をしてみたいに、乗務行路を半分に割ったような感じで時間が早く過ぎてくれる気がするからです。

ただし私は運転士同士で乗組むのはあまり好きではなかったですけどね。

 

その日は台風が接近中で、乗務の途中からは風雨が非常に強まり、途中の駅での抑止と運転を繰り返すひどい状況でした。

一旦抑止がかかれば5分以上停車することが多く、車内へ風雨が押し寄せてくることから、私はドアカットスイッチで1両当たり1か所だけのドアを開けておくようにしました。

今なら普通のことだと思うのですが・・・

 

 

後日駅にクレームが来ました。

乗車した電車ではドアの大半を閉め切っていたが、このようなことができるのならば普段からなぜ閉め切ったりしないのか。

といった内容です。

その人は乗車した電車の時間を告げているために、その列車を担当していたのは私だとすぐに判明。

私は乗務区の指導助役たちに呼び出しを受けました。

そして

褒められるどころか怒られたのですよ。

全車両に装備していないため、サービスに格差が生まれないよう一部締切スイッチは使用しないようにとのことです。

後日に全乗務員に一部締切スイッチの操作禁止が言い渡され、私が会社を辞めるまでは禁止状態が続いていました。

せっかく装備されているものなのだから有効活用すればいいだろうと、助役になってからも言っていたのですけどね。

 

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