つり銭は300円

車内補充券は不便なだけ?

私が車掌の頃に所属していた乗務区では、かなり早い時期に車掌の車内補充券の携帯を廃止しました。

エンコード化されていない補充券だったので、駅で出場するときに自動改集札機が利用できないなど不便な点も多く、車内で清算するより駅の精算機を利用するほうがスムーズだと判断したためです。

私が車掌の頃はもちろん車内補充券を携帯していたのですが、車内巡回中に乗り越し清算の申し出があった時には、車内補充券だと自動改札が通れず不便ですがよろしいですかと声を掛けていましたから。

すると大半の方は駅で清算するとおっしゃいます。

ちなみに車掌の成績を付ける際には車内補充券の売り上げという項目もあり、私はいつも下の方にランクされていました。

つり銭はたったの300円

車内補充券とともに小さな財布を出勤時に受け取るのですが、その小さな財布にはつり銭が入っていました。

10円硬貨10枚と50円硬貨4枚の300円がつり銭です。

500円硬貨のほか500円や1000円紙幣を出されるとつり銭がないため、断らなければいけないという情けないつり銭でした。

なので私は自前の財布の中に1000円札を20~30枚、100円硬貨も20~30枚は常に用意して乗務していました。

よく同僚に笑われましたけどね、お前の財布はいつもパンパンだって。

でもきちんと仕事をしようと言う姿勢は垣間見られるでしょ(笑)

 

でもいくら通勤路線だからって、車掌が切符を持っていないというのも変だなって思いましたよ。

会社は何か企んでいるんじゃないかとも思いましたし

“切符、手笛を廃止して、あとは自動放送にすればワンマンにできる”

なんて冗談とも取れない様な噂が乗務区内に広まりましたから。

経費節減の手段?

私がその当時に聞いた話では、自動化が進むにつれて現行の車内補充券は不便すぎるということもあるが、実はそれ以上に車内補充券を管理するのが大変なのだと。

何せ1冊でも紛失すれば、一体いくらくらいの金額の切符が発券できることになるのか。

線内の端から端まで発行できるし、人数だっていくらでも書くことができる。

管理するスペースも必要だし、車内補充券を発券した枚数と金額を毎日記録して報告もしなきゃいけない。

もちろん300円とは言え仕業数分の財布と小銭を用意するのだって手間がかかる。

実は車掌に車内補充券を持たせないだけで、かなりの経費が浮くのだ・・・と。

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