⾞輪が落ち葉で空転し列⾞が上り坂⾛⾏できず11Km逆⾛
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⾞輪が落ち葉で空転し列⾞が上り坂⾛⾏できず11Km逆⾛

新聞の見出しをそのままタイトルにしてみましたが、奥羽線(山形線)の⾚岩-板⾕間で下り普通列車が落ち葉によるものとみられる空転によって走行できなくなり、庭坂まで約11Kmを退行運転したとのこと。

以前にも書きましたが、落ち葉って車輪で踏みつぶしたりなんかすると、わずかながら油分がしみ出てくるのです。

落ち葉一枚くらいならまったく影響はないと思いますが、何枚もの落ち葉を踏んじゃうと油分によって空転することがあります。

私の経験からすると、落ち葉による空転の影響って落ち葉を踏んだ列車ではなく、その後続列車で影響が出ることが多いですね。

秋から冬に多い、落ち葉による空転
一般的に鉄道車両の車輪は金属製でレールも金属製。 金属同士のために摩擦による抵抗が低くなるために、走行中ずっとモーターを回し続けるのではなく勢い(惰性)で走行することができます。 たとえば100㎞/hまでモーターを回して(ノッチを入れて)加...

また山間部の早朝だと霜によってレールが濡れることから、落ち葉の油分がしみ出していなくても空転はしやすい状態になります。

 

 

完全に立ち往生して前に進めなくなったから、下り勾配を利用して庭坂まで11㎞を退行運転したようですね。

ちなみに退行運転とは、列車標識を変えずに今走行してきた線路を逆に走行すること。

この場合の列車標識とは前部標識(いわゆるヘッドライト)や後部標識(尾灯)のことです。

退行運転する時に先頭となる車両はそれまでは最後部だった車両ですので、尾灯を点灯させたまま退行させることになります。

夜間で前照灯の点灯が必要な時はもちろんヘッドライトを点灯させますが、尾灯も点灯させなければいけません。

また退行運転する場合は15㎞/h以下で運転しなければいけません。

退行運転の時に先頭となる車両で運転士が運転を行う場合でも速度は15km/h以下となります。

推進運転とは違い、走ってきた線路を反対方向へと運転する逆走状態になるためです。

 

 

私は奥羽線(山形線)でどのような車両が使われているのかは知りませんし、交流の電車なんて運転したこともなければ構造も何も知らないので、ピント外れなことを書くかもしれませんがご容赦ください。

 

落ち葉によって空転することは紛れもない事実です。

私も落ち葉によって泣きそうになったことは何度かあります。

ただ最近の運転士の多くは、とにかくすぐにフルノッチまで投入して運転しようとするんですよね。

私がまだ運転士をしていた頃から散見されたのですが、経験の浅い運転士ほどノッチを刻んで投入しない。

いきなりフルノッチまで入れて空転して走らない、なんてブツブツ言う人が多かったですね。

今回の奥羽線の運転士がどのように操縦したのかまでは分かりませんし、車両の構造の問題があるのかも分かりません。

速度が上がらないかもしれませんが、2ノッチとか3ノッチといった低い段数で粘りながら運転することも必要なんです。

速度が上がらないから列車は遅れるのですが、運転できなくなるよりはマシかなぁと思うんです。

 

 

私が所属していた乗務区の運転士も同様に上り坂で空転を連発させて、途中で動けなくなったことがありました。

その時は後続の車両で推して駅へ収容したと記憶しています。

その時に議論になったのが、なぜ直列段で運転をしなかったのかということ。

※その時の車両は抵抗制御で、2ノッチまでが直列。平坦な場所でも40㎞/hも出なかったかな。

そこそこ上り勾配がきつい場所で、3ノッチ以上を入れないと進まないと思ったことと、2ノッチを連続して投入していると車両が壊れるんじゃないかと思ったというのです。

その運転士に助役が

「その車両の電動機(モーター)の定格時間は何分だった?」

電車のモーターにも当然ですが定格時間というものがあって、その時間内ならばモーターを回し続けても壊れることはないとされています。

残念ながらその運転士は定格時間というものを知りませんでした。

きちんと理解していれば、2ノッチを入れ続けると車両が壊れるなんてイメージだけで運転することはなかったんですけどね。

 

今回の奥羽線(山形線)での一件とは直接関係ないかもしれません。

何せ私は交流の車両の知識なんて0ですからね。

でもこういった一件を新聞などで見ると、どういった運転をしていたのかなぁってやっぱり思ってしまいます。

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