先日こんな記事がありました。
JR特急でトラブル ドア開けないまま出発 乗客降りられず【佐賀県】
肥前山口駅に到着した下り特急列車の車掌が、車掌スイッチを完全に開扉にしなかったのかな。
車掌スイッチも最近はリレー式のものが多くなっているから、押し込みが足りなくて回路が構成されずに開かなかったのかな。
とにかくドアを開けなかったし、車側灯の点灯も確認しなかったために起きた事故です。
昔の電車と違って今の車側灯はかなり明るく、日中でも十分に確認できるのですが目に入らなかったのかなぁ。
私が車掌をしていた頃の車側灯なんて、日中は点灯しているのか消灯しているのか判別できないほど暗かった。
私が実際にしちゃったことなのですが
車掌スイッチを何度も操作してドアを閉めても車側灯が点灯している。
故障かもと思って慌ててその車両の近くまで走っていったら、車側灯は点灯しておらず日光が当たって点灯しているように見えているだけだった・・・
それに比べれば今の車両の車側灯は本当に明るい。
でもその明るさに慣れちゃうと消灯していても気付かないのかな。
しかし車掌の確認不足が引き起こした失敗ですしね。
記事には
表示灯は運転席にもありますが、60代の男性運転士も十分に確認していませんでした。
って書いてあるんだけど、たしかに運転台にもドアが一か所でも開けば消灯する表示灯があります。
「知らせ灯」とか「合図灯」など会社によって名称が違いますが、会社によって「知らせ灯」の位置づけが違うのも大きいかな。
私が勤務していた会社もそうですが、私鉄の大半ではこの「知らせ灯」よりは車掌からのブザーやベルによる「出発合図」をより重視しています。
また消灯したことを運転士が確認するという規定はなく(少なくとも私が勤務していた会社では)、点灯していることを確認後に車掌からの出発合図を受けて列車を出発させるのが手順です。
JR九州では「知らせ灯」の消灯を運転士が確認しなきゃいけないのならば、たしかに運転士も十分確認していなかったと書かれても仕方がないけど、「知らせ灯」の消灯の確認ってあるのかな?
ちなみにJR九州をはじめ西や東海でも出発合図は車掌からのブザーとなっています。
JR東日本は今でも「知らせ灯」の点灯が車掌からの出発合図としていると思いますが(JR北海道も?)、それならば「知らせ灯」がずっと点灯しっぱなしならば気が付くかもしれないですけど。