ないがしろにされてきた列車走行中の列車無線の取り扱い

このブログでたびたび出てくるのが列車無線。

何かあれば運転指令にまず第一報を入れるのが乗務員の務めであり、走行中の列車から連絡を入れる手段って列車無線くらいしかツールを持ち合わせていないから、どうしても列車無線を入れるという作業をサラッと書いています。

今ならば列車無線よりも携帯電話を持たせておいて、運転指令のほか乗務区や駅へ直接連絡を入れるほうが効果的だと思います。

会社によっては業務用のスマホを乗務員に持たせていますが、乗務員の側から運転指令や駅などへ連絡を入れるというシーンではまだまだ活用されていないような気がしますが、会社によっては積極的に業務用スマホを活用しているのかな。

 

 

本題の列車無線の話に戻しますが、私が勤務していた会社では運転士は列車走行中に列車無線の操作をしてはいけないという決まりになっていました。

今は変わっているのかもしれませんが、少なくとも私が助役をしていた間に変更はされていません。

運転士が列車無線を入れたり応答するときには、列車を停止させてからになっていました。

自動車でも運転しながらの携帯・スマホの通話や操作は禁止されていますが、理由は前方注視がおろそかになり事故の原因となるから。

電車運転中も同じ理由から、私が勤務していた会社では運転士は走行中に列車無線を操作することが認められていませんでした。

法律など国の規定には運転士が列車走行中に列車無線を操作することに関するは決まりはなかったはずですけど。

 

 

ところが運転士が走行中でも列車無線の操作がしやすいようにと、デスク型運転台に列車無線の操作器を設置する車両が増えるなど、どんどん決まりをないがしろにしていったのですよね。

列車走行中に運転指令が運転士を呼び出すことも増加していったし。

決まりを理解している運転指令員は

「次の○○駅に停止後、運転指令に連絡してください」

とか、すぐに連絡したいときは

「常用制動でよいので列車を停止させてください、停止後運転指令に連絡ください」

みたいに伝えてくるのですが

「走行中の〇〇〇列車運転士、応答願います」

って普通に無線を入れてくるようになりましたから。

 

緊急を要する場合には

「緊急!緊急!〇〇〇列車は直ちに停止せよ!」

って定形の文言があるので、どうしても運転士にすぐに連絡が取りたいのならば緊急で列車を停止させればよいのですが、どうにも運転指令員の側が連絡しなきゃっていう“焦り”が先に出ちゃってる気がするわけです。

 

運転士時代に何度も走行中に運転指令に呼び出さたことがありますが、結局私は一度も無線には出ませんでした。

でも次の停車駅に到着後すぐに連絡はしましたけどね。

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