撮り鉄の行動によって鉄道従事員だけではなく、旅客や路線の周囲に居住される方などに多大な迷惑がかかっている事実があります。
そこに輪をかけて次のような記事が連日掲載されていました。
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185系の備品紛失相次ぐ 旧国鉄車両、盗難か
「撮り鉄」の次は「盗り鉄」ですね。
こんな人は鉄道ファンではないとか、こんな人は一部であって大多数の鉄道ファンは迷惑しているという声が上がるかもしれませんが、残念ながら大多数の鉄道ファンと呼ばれる人の行動に呆れ返っている人の方が多いのが現実ですよ。
盗り鉄は昔からいました。
運行標識版を盗まれたりもしたし、列車無線の送受信機が無くなっていたこともあるし。
スタンプラリーを開催していたら、鎖を切ってスタンプが持ち帰られたりもしたし。
車両に貼られている車番やメーカーのプレートが盗まれることは頻繁にあったし。
ただし車両の幌を切って車内へ侵入するとか、窓ガラスが破損していたというようなひどい事象はさすがなかったと思います。
それだけやることがひどくなっているんですよ。
撮り鉄にしたってそう。
今ほど多くの人が三脚や脚立をホームに立てて撮影することは、昔はありませんでした。
三脚をホーム上で使用する、ましてや脚立をホーム上で使用するだなんてそれだけで十分迷惑な行為です。
いくら撮影時に点字ブロックから身を出さずに撮影していると言われたって、その前にホーム上や車内を走り回ったり大声でしゃべるなど旅客に多大な迷惑をかけている人は大勢いますよね。
また線路沿いは昔のような低い柵ではなく、2m近くあるフェンスが建てられている区間があります。
そのフェンスの上部から撮影するために脚立を使用する人がいますが、あれだって運転士の側からすると十分迷惑な行為なんですよ。
その背の高いフェンスから体を軌道側へ乗り出して撮影していれば、落下の危険性や列車との接触などにも運転士は注意を払わなければならない。
その前にそれだけ背の高いフェンスから体の半分以上が出ている状態なんて、列車を運転しながら見ると不審者としか思えないですから。
とにかく余計な仕事を増やしてくれる迷惑な存在以外の何者でもありません。
日に日に鉄道ファンの人たちの行動がひどくなっていくのを目の当たりにしていると、それまでは許せていたような行動がだんだん許せなくなる、そんな心情はわかりますか?
三脚の脚の1本だけが柵や遮断機横の隙間などを超えて敷地内へ入っていても気にならなかったものが、軌道内へ侵入して撮影する人が増えてくると、今度は三脚の脚1本が超えているだけでも許せなくなるものなんですよ。
※車両との接触の危険性がなくても、柵などを超えて軌道内へ入り込まされていれば通報の対象になりえます。
とにかく呆れますよ、今鉄道を必死で追いかけている人を見ていると。
鉄道会社もいい加減に目を覚ます方がいい。
鉄道の使命は旅客や荷物を目的地へ輸送することであって、鉄道好きの相手をすることではない。
グッズ等の売り上げ収入があるから、あまり元手をかけないイベントでも集まるからといって鉄道好きばかりに目を向けているから、今のような惨状になっていることに気付くべき。
※ただし現場の社員はイベント等には公休日や非番にボランティアとして参加させられていることもある。
今のように黙って見ているだけですべてを現場に放り投げている状態だと、もっとひどい状態になるのは目に見えていますから。
ダメなことにはダメと本社の方が毅然と声を上げなきゃ、現場だけで対処できる範疇をすでに超えていることを認識すべきです。