いよいよ既存路線で自動運転を開始

2021年3月13日のダイヤ改正に合わせて、常磐緩の綾瀬〜取手間で自動運転が開始されるそうです。

当分の間は運転士が乗務して前方監視などは行うわけですが、ホームドア・可動式ホーム柵の設置も順次進めていくでしょうし、JR東日本が進める運転士以外の人間が乗務して列車の運行を行うドライバレス運転の実現がまた一歩近づいたということになりますね。

列車の自動運転自体は地下鉄や新交通システムなどで積極的に採用されていますし、つくばエクスプレスのように高速での運転でもすでに自動運転は採用されています。

ただし既存の路線で新たに自動運転を導入するというケースは今はまだ珍しく、モデルケースとしての導入ということになります。

JR東日本、自動運転装置を初導入 常磐線で3月13日から - TRAICY(トライシー)
JR東日本は、常磐緩行線の綾瀬〜取手駅間でATO(自動列車運転装置)を3月13日から導入する。

 

 

コロナによって輸送人員が大きく落ちこみ、当然ながら運輸収入も激減している鉄道各社

運行本数を減らす

終電の繰り上げ(作業時間の確保が表向きの理由)

をやりやすい環境だったことは否めません。

しかしそれだけでは今後の輸送人員の伸び悩みや運輸収入の減少には対処できませんし、今後は乗務員の確保も難しくなっていきます。

そこで運転士の養成に1人当たり数百万円もかけずに済む、ドライバレス運転に期待がかかるわけですね。

 

 

自動運転はJR東日本以外でも当然行うでしょうし、大手私鉄だって今後は当然考えていくはずです。

そうなるともうすぐやってくる時代には、車掌や運転士という職業は無くなっていくのでしょうね。

 

 

私なんて何世代か昔の車掌・運転士でしたから、列車の自動運転が既存の路線で始まるだなんて考えたこともなかったですよ。

この編成は40~50km/hあたりで電制がスーッと抜けるような感じがするけど、下手に加圧すると20~30km/hあたりで急激に制動力が増して今度は停止目標まで電車を持っていくのが難しい、とか

電磁直通ブレーキ車で10km/hくらいで電制が失効して空気ブレーキだけになる瞬間、軽くブレーキを抜いただけで全くブレーキが利いていないくらいに伸びていく、とか

1編成ずつクセを覚えて乗務する必要も無くなるわけですよ。

ブレーキの利きがもう一つなことを示す“アマイ”なんて言葉を、ブレーキ弁の周囲にマスコンキーや忍び錠で削りながら書きこむことも無くなるのでしょうね。

 

出退勤時に運転が上手な運転士の運転操法をこそっと見て勉強することも必要なくなるし、勾配や曲線を考慮してノッチの入れ方を工夫する必要も無くなる。

 

なんだかすごい時代がやってきたんだなって感じますよ。

私みたいに昔の乗務員からするとね。

 

 


運転士

電車屋さんだったころの話
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