変電所のトラブルで首都圏のJR線が長時間にわたって運休

昨日(2021年10月10日)埼玉県にあるJR東日本の蕨交流変電所で火災が発生し、山手線、京浜東北線、常磐線、埼京線、京葉線、武蔵野線、宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインで運転できなくなり、さらに一部の駅でも停電が発生するなど大きな影響が出ました。

通常の変電所は一定区間ごとに設けてあり、これほど多数の路線で運転ができなくなることはありませんが、今回火災を起こした蕨交流変電所はJR東日本にある18の基幹変電所の一つ。

蕨交流変電所は一定区間ごとに設けている変電所へ交流電源を届ける役割を持ち、さらに架線へ直流電源を供給する役割も併せ持っています。

このために広範囲にわたって電力供給ができなくなり、多数の路線で運転ができなくなりました。

 

 

このところ関東では鉄道変電所のトラブルが何度か発生しているようで、そのたびに列車の長時間の運休に至っています。

私は運転士と車掌をあわせて30年以上経験してきたのですが、変電所のトラブルって落雷によるもの以外経験がなく、しかも各区間ごとに設けられた運転変電所のトラブルのみなので、今回のような広範囲に影響が及んだものは経験がありません。

実際のところ運転変電所への落雷で運転ストップするだけでも難儀するのに、こんなトラブルに巻き込まれた乗客も乗務員も駅員も本当にお気の毒としか言いようがないです。

 

 

これは私が勤務していた会社だけのルールかもしれませんが、停電が解消された場合のルールがありまして。

停電が解消されたら上り列車はただちに運転を再開し、下り列車は停電解消後1分経過後に運転再開すると決まっていました。

理由は簡単で、全列車が一斉に力行すれば変電所の容量を超えてしまう可能性があるため、まず上り列車はすぐに運転を再開。

1分も経過すればすぐに運転再開した上り列車も力行をオフにする可能性が高く、その後にすべての下り列車が力行しても変電所の容量を超えることはないだろうということです。

 

ルールとして設定されているのですべての運転士が熟知しているはずなのですが、運転士の中にも慌ててしまってそんなルールなんて失念してしまう人も多く、下り列車なのにすぐに運転を再開しちゃう運転士もいました。

それが原因で復旧したばかりの停電がまたすぐに停電するということも実際にありました。

運転指令が停電から復旧したことを列車無線で伝えるときに、上り列車はすぐに運転再開し下り列車はしばらく待てと指示するはずなのですが、指令員の中にも慌ててしまって停電からの復旧しか伝えない人がいるんです。

常に冷静にならないといけないのですが、運転士も指令員も実際にはなかなか・・・

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