JR岡山~姫路間を無賃乗車した疑いで現行犯逮捕という記事が出ていました。
3月19日21時10分から22時30分ごろにかけて、岡山から姫路まで乗車券を持たずに乗車した疑い。
普通電車ですが岡山~姫路間は比較的検札をよく行う区間だとの書き込みがヤフコメにありましたが、この時も車掌が車内検札で無札乗車を発見しており、姫路駅で事情を聴こうとしたところ、この容疑者が逃走を図ったために駅員に取り押さえられて警察へ通報の後に逮捕されたようです。
そういえば私が駅勤務のころから運転士になったころにかけては、私が所属していた乗務区でもよく検札を行っていました。
私は一度も検札の経験はありませんが。
私がいた乗務区では、検札は車掌とは別に検札専門の検札班を作り、7~8名が同じ列車に乗務して一斉に検札を行っていました。
不正乗車をしたお客さんを途中の駅で降ろして、念書に住所や氏名を記入してもらって運賃を精算してもらって帰ってもらうというやり方をしていました。
私が駅事務室勤務の時によく見かけたもので、降ろされたお客さんの中には本当に反省しきりで謝る人もいるのですが、多くは検札の係員と口論になっていました。
「たまたま乗車区間に満たないきっぷしか持っていなかったが、こちらが不正乗車する意図が無ければ不正乗車は成立しない!」
なんて言う人もいましたよ。
そのほとんどの人が1区のきっぷと定期券の組み合わせで、途中の区間の乗車券類を持たない典型的なキセル乗車でした。
途中区間の乗車に必要なきっぷ類を持たずに乗車した時点で不正乗車として扱われますが、乗車してすぐに車掌に申告すれば運賃精算で処理されていました。
中には小銭がまったく無く1万円札しか持っていないという人もいますが、そういう場合には連絡票という紙片に
〝高額紙幣のため精算不可、下車駅で処理をお願いします〟
みたいなことを書いてお客さんに渡していました。
私が運転士になったころには車内で料金を精算させてそれ以上は咎めたりはしなくなりましたが、とにかくキセル乗車の人は相当多かったですよ。
岡山から姫路まで無札で乗車した人も、姫路駅で逃げたりしなければ正規の料金だけを請求されてそれで話は終わりになっていたと思います。
さすがに逃げ出したために警察に通報されたのだと思います。
今はほとんどのお客さんがICOCAやSuicaといった交通系ICカードで乗車していると思いますが、車内検札を行った場合にはどうしてるのだろう?
ただICカードの券面を見るだけ?
ワンマン運転の区間は今後も増えていくと思いますが、しばらくの間は車掌を検札専門に回したらもっと不正乗車を摘発できるかもしれないですね。
くれぐれもきっぷは目的の駅まで正しく購入して乗車しましょう。
そうすれば検札が来たってどうってことないでしょうし。
ちなみに検札専門の係員が不正乗車を発見しても特に手当はありませんが、駅員とか車掌が不正乗車を発見すると、「不正乗車発見手当」というものが支給されていました。
私がいた会社だけかもしれませんが。
ちなみに金額は不正発見1件につき50円でした。
この金額では真剣に不正乗車を発見しようとは思わないですよね。