駅や車内での放送 あまり個性を出しすぎるのは良くないが

先日JR東日本の新宿駅でアナウンスが物議をかもしていました。

「防犯カメラは多く設置しておりますが、痴漢は多くいらっしゃいます。痴漢をされたくないお客様は後ろの車両をぜひご利用ください」

痴漢という犯罪を犯す人を「いらしゃいます」と言ってしまうのはどうなのかなと思いますが、それ以上に

「痴漢をされたくないお客様」

普通の人は痴漢なんてされたくないのに決まっているし、ちょっとこの言い方は問題ありですよね。

 

私が駅勤務の時は、駅長室内からの呼び出しなどの放送はしていましたが、ホームに立って放送をすることはありませんでした。

駅員でも営業係員(えいぎょうけいいん)と運転係員(うんてんけいいん)に分けられていて、入社間もない私みたいな駅員は営業係員なのでホームでの放送や車掌への合図、ラッシュ時間帯の扉持ちなど列車に関係する仕事は行えませんでした。

会社的には資格が無いということです。

※運行標識板の整理は駅の仕事だったのでよくやらされましたが

 

私より格が一つ以上上の駅員は運転係員とされていて、ホーム上で列車にかかわる仕事もできるという風に区分されていました。

最近はアルバイトにも運転係員格の駅員に近い仕事をさせているようですから、ひょっとすると入社間もない駅員も関係なくホームでの放送などもするのかな?

 

問題の新宿駅でのアナウンスを行った人はアルバイトらしく、空いている車両へ誘導するようようには指導しているけども、痴漢に対する文言はJR東日本のマニュアルに沿った放送ではなかったようです。

私が勤務していた会社では、放送の文言って基本的には本社側からの指示通りに行うことが求められます。

駅員も車掌の放送でもそうですが、基本の文言が決まっていて、そこに付加する場合は決められた口調で放送するように求められていました。

駅員でも車掌でもそうですが、私のように特に鉄道に興味がない人間は求められた放送以外は行いません。

だってたくさん喋ったところで給料が上がるわけではないのだから(笑)

 

助役になってからは朝夕を中心に頻繁にホームでマイクを持っていました。

マイクの中には有線でボックスの中に仕舞っているタイプのものがありますが、そのボックスのふたの裏側に基本的な文例が書かれた紙が貼り付けてありました。

今回の新宿駅での事案でも

「先頭車両は特に混雑しますので、比較的楽に乗車できる後ろの車両をご利用ください」

このような感じに放送するのが普通だし、会社側もこういった定型文を用意しているとは思うのですが。

 

鉄道が好きで入社した人や鉄道が好きでアルバイトしている人の多くは、基本的な放送にいろいろなアレンジを加えがちですね。

おそらく新宿駅での放送を行ったアルバイトの方も、いろいろと考えて気を回して発したアナウンスだったのかなと思います。

ただし今回の騒動でも分かるように本社側や駅長等の管理職にすると、とにかく問題にならないような言葉を選んで放送文を作成します。

ただあまりにも問題にならないような文言ばかり並べることで、意味合いが薄れて何を言わんとしているのかが分からなくなったりしますけどね。

「お客様対応」「安全確認」なんて文言がその最たるものです。

 

本社から○○駅出発後の次駅告知の後にCM放送を入れるように指示が来ることがあります。

わざわざその文言をコピーして車掌全員に渡すのですが、たまにそのCM放送の文言がどう考えてもおかしなことがありました。

何を言わせたいのかが分からないものや、「て」「に」「を」「は」の使い方が変なものなど。

そういう時は小学校で習ったような文言に変換して放送していましたが、たまに怒られるんですよ、きちんと放送しているかをチェックしに来た本社の人たちに。

「日本語的におかしいから変えました」

と言うと苦虫を噛み潰したような顔をして、よけいに怒られたりしていました。

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