久々に運転する路線

12月15日、西日本豪雨の影響により運休が続いていたJR呉線が163日ぶりに運転を再開しました。

土砂の流入がひどくて当初は年明けからの再開が見込まれていましたが、土砂を撤去後の線路の損傷が想定より軽かったことが早期開通につながったようですね。

災害復旧とはいえ、近隣住民の協力が得られないとなかなか工事って進められません。

騒音や振動に対するクレームってほぼ必ず近隣住民から寄せられますからね。

なので呉線沿線の方々は協力的だったのかなって思いますよ。

約5か月ぶりに全線で開通したわけですが、運転士にとっては当該区間を運転するのはもちろん5か月以上のブランクが開いているわけです。

5か月も開いてしまうとその区間を運転するのってなかなかドキドキするものですよ。

なのでおそらくは当該区間を復旧後初めて運転する場合、係員が横に添乗するという措置が講じられると思います。

1往復すれば忘れかけていたことも思い出すので、次からはふつうに運転できますからね。

私が所属していた乗務区では乗務員同士でシフトの交換をすることができたので、例えば本線でガンガン飛ばすのが好きな人は本線ばかり、速度を上げて運転するのがイヤな人は支線ばかり乗務するという傾向がありました。

私は別にどこを運転しても良かったのですが、本線系統に比べて支線系統は圧倒的に数が少ないため、支線好きな人が必ず支線のシフトの交換を申し出てきていました。

なので本当に支線を担当する機会が少なかったです。

でもまったく支線を担当しないというのもダメじゃないかなと思っていたので、最低でも1年に1回くらいは支線を乗務するようにはしていました。

支線といえども1年近く担当していないと周囲の風景が変わっていて、目立っていた家がきれいな新築に変わっていたとか、味のあるお店がつぶされて更地になっていたといった変化はやはりありますね。

そちらに気を取られていると、例えばATSの速度チェックのポイントが変な所に設けられていることを忘れて引っかけてしまったり、勾配標ではレベル(水平)になっているけど実際にはやや下り気味なことを忘れて通常通りにブレーキをかけてしまい、あわてて全制動にまで放り込んで難を逃れるといったことがどうしてもあるものなのです。

 

久々に運転する路線がワンマン運転だともっと大変なことを引き起こしそうになるという話を、他社の運転士から聞いたことがあります。

本線は一般的に車掌が乗務していてドアの開閉は車掌が行いますが、ワンマンの場合は運転士が開閉をしなくちゃいけない。

取りあえずは駅にキチンと停車させることに集中するので、停車させたときにホッとしてしまうのですが、するとドアを開けることを忘れてしまうらしいのです。

合図灯がなかなか消灯しないなぁと思いながらボーっとしてしまい、しばらくすると

「ドアは運転士が開けるんだった!」

と慌てて開扉するって言っていましたよ。

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