横浜市営地下鉄で脱線事故

昨日横浜市営地下鉄で湘南台発あざみ野行きの始発電車が脱線。

原因は保守車両を本線線路へ移動させるための横取り装置の撤去忘れ。

この装置を使用している間は点灯させるべき警報回転灯を撤去の前にスイッチを切ってしまい、撤去したものを思い込んだために発生した事故のようですね。

可動式横取り装置と表記してある新聞もあるようですね。

横取り装置って簡単に言ってしまえば、簡易式のポイント(転轍機)のことです。

 

この事故のポイントを運転士目線で見てみると

始発電車はマジで危険なことが多いということですね。

保守点検は日中に行うことが増えてはいますが、それでもレール交換や架線の張替えなどは夜間作業で行います。

夜間作業では重機をはじめ保守用のさまざまな車両を使用することも多く、今回の脱線の原因となった横取り装置もごく普通に使用しています。

夜間作業は当然ながら終電から始発の合間に行いますので、時間の制約があります。

たまにですが作業時間が押してしまって始発電車の運行に支障をきたすこともあります。

このようなことがないように作業していくわけですが、すると今度は焦ってしまうのか、本来確認しなければいけないことを忘れてしまうのです。

こちらとしてはいつも通りに電車を運転するのですが、始発を担当するとビックリすることがいろいろと起きるのですよね。

作業中を示すランプの切り忘れなんて頻繁にありますし

保守作業に用いる工具類が軌道内に放置されていることもごく普通にあります。

私が下りの始発を担当していると所々で上り線内で作業をしていることもあり、夜通し働いているためか下り列車に対する注意が全くなく、下手すれば接触事故ということも何度もあります。

私ではなかったのですが、始発を担当していたら軌道内に大型のコンプレッサーを置き忘れており、非常ブレーキを入れたものの間に合わずに接触という事故もありました。

 

そのほかには酔っているためか線路内を歩く人がいたり

線路内にさまざまなものが投げ入れられていたりもしましたしね。

ホントに始発を担当するときって、いつも以上に注意力を発揮する必要があるのです。

運転士一人の目より二人の目のほうが良いだろうと、始発列車には乗務区の助役が添乗して警戒に当たっていたほどですから。

 

今回の横浜市営地下鉄の脱線事故ですが、運転士からすると避けようがない事故です。

それだけに作業をする方々の注意力に頼らざるを得ない、というのが実態かな。

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