雨天時に思い出すVVVFの試験車両と新造車両
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雨天時に思い出すVVVFの試験車両と新造車両

VVVFの鉄道車両が一般的になり、抵抗制御の車両がどんどん無くなりつつあります。

私が運転士になったころ、私が勤務していた会社ではVVVFの車両はまだ試験段階で、編成中の1ユニットだけをVVVF化して試験をしていました。

VVVFのことは車掌時代から乗務区内で話題になっており、特に雨天時に空転しないという点が評価されていました。

私が実際にVVVFの試験車両を担当した時に感じたのは、晴天の日はVVVFのユニットと他のユニットとの同調が取れておらず、後ろから突かれるような衝動を感じる点が大嫌いでしたね。

それと電制(回生)が失効して空気ブレーキのみになるタイミングがまったく違うので、とにかく運転がしにくかった。

ところが雨降りになると試験目的で編成に入れられているとはいえVVVFの効果は抜群で、他のユニットが空転でどうしようもない状態だったのに対して、VVVFはすんなり走っていました。

他のユニットが空転によって断流機が働いてオフ状態になっても、VVVFのほうはそのままモーターが回り続けていたので、ノッチをオフすることなく運転を継続。

ほとんど遅れることなく走っていました。

 

ブレーキに関しても晴天時はクセが強すぎてイヤだったけど、雨天時でも最後までVVVFのほうは電制(回生)が切れずに働いてくれたので、本当に運転が楽になると思いました。

※ただし試験車両ゆえ故障も頻発していましたが・・・

 

VVVF装置をまとった新造車両が登場した時、これで雨天時の運転は本当に楽になると思っていました。

ところが試験車両とは違い雨天時には空転が発生します。

妙に賢い車両だから、空転が発生するとモーターへの電流をどんどん下げていくおかげで、上り勾配なんて信じられないほど登らない。

駅間を約2分で走行するダイヤなのに、9分ほどかかったということもありました。

 

あまりに電流を下げすぎではないのかという声が運転士サイドから続出する事態となり、徐々に改良したのは良いのですが、今度は空転してもあまり電流を下げないようになったためモーターなどの損傷を防ぐために回路をオフにしちゃう。

結局は従来の抵抗制御の車両と大して変わらないほど、雨天時には走らない車両へと変わっていきました。

初期のGTOの話ですが、IGBTに変わったりモーターもかご型三相からPMSMに変わったりで、昔よりは少しはましになったのかな?

 

今年は異常に早い梅雨入りとなりました。

梅雨入りが早いときは明けるのは遅くなると言われているそうですから、運転士はみんな憂鬱な時期を例年より長く味わうことになるかもしれません。

でも数日間雨天での運転が続いた後に晴れ間に運転すると、なんだか運転がうまくなった気がするんですよ。

そんなことを思いながら私は梅雨時に運転していました。

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