見た目は同じでも機器を更新された車両はまったくの別物のみたい

先日記事にした「好きだった車両と嫌いだった車両」の続きのようですが・・・

 

更新工事とかリニューアルというのかな。

ある程度古くなってきた車両は外観や内装に手を加えて、見た目だけ新しい車両のように感じる工事を行ったりします。

この時にブレーキ回りをはじめ、制御機器の更新を行うことも多々あります。

ブレーキに関しては利きがそれまでよりは良くなることが多いので、それはそれで良いとは思います。

でもたいていの場合はブレーキシューを新しいものに付け替えたためで、ある程度するとまた元の制動力に戻ることもしばしば。

でも制御器に手を入れた場合や制御器ごと交換された場合は、運転していると戸惑うことも多いです。

 

通常6両程度になれば制御器は2つ積んでいることがふつうかな。

で、ブレーキをかけていて電制(回生を含む)が失効して空制のみになるタイミングって、通常は2つの制御器とも同じタイミングです。

ところが制御器に手を入れられたり制御器を新しいものに交換されると、それまでとは空制になるタイミングにズレが生じることが多いのです。

例えば界磁チョッパ車で1C8M方式の制御器が2つ積まれている場合、通常は25Km/hくらいで電制から空制へと切り替わります。

それまではこのタイミングが同じだったのに、更新されて以降はこのタイミングが微妙にズレることが多いのです。

 

先にも書いたように、ブレーキシューを新しくしていることが多い更新車両。

すると本来は電制と空制のブレーキの利きは、同じステップ数を投入しておればほぼ同じ(という建前になっています)

ところが新しいブレーキシューってある程度すり減って馴染んでくるまでは、ブレーキの利き具合がかなり過大。

例えば3ステップに入れた状態で電制から空制に変わった瞬間に、まるで4ステップ以上のブレーキの利き具合があるほどガツン!と利きます。

そして2つの制御器で電制から空制へと切り替わるタイミングが微妙にズレていると、片方の制御器では空制に切り替わってガツンとブレーキが利いているのに、片方の制御器ではまだ電制が利いていて編成の前のほうと後ろの方とではブレーキの強さが全く違うという状態になります。

この時に前後に大きな衝動を感じて相当揺れるように感じます。

ひょっとすると編成の中間位置辺りでは、連結器同士がぶつかるような音も発生しているかも。

そしてその後に片方の制御器側でも電制から空制に切り替わり、その際にも前後に大きな衝動を感じることになるのです。

このパターンの車両を担当していると、よく終点などでお客さんがこちらを睨んでいく・・・

 

外観と言っても塗装をし直す程度だったり、前照灯をシールドビームからLEDに変える程度で見た目はあまり変わっていないとしても、制御器やブレーキ周りをいじられるとそれまでの車両の性格が異質なものに変わっていることが多いのです。

前後の衝動を抑えるために、空制に切り替わる瞬間にブレーキの段数を2つくらい緩めてみたり、もう何も考えずに電制(回生)のNFBを切って運転したり。

たいていの場合は数か月間はそのまま運用されて、乗務員側からの苦情を受けて仕方がなく少しだけ制御器をいじってくれる、という感じでした。

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