接客業の名札に本名 ネットで検索され異性につきまとわれた店員もという記事を読んだのですが、昔より怖いかもしれないなぁと思いました。
1990年ごろだからもう30年以上昔のことです。
ちょうどデジカメが普及しだした頃だったのですが、ある駅へ進入していくと白線を超えて歩いていく人がいたので、接触の危険性を回避するために警笛を鳴らしました。
これが気に食わなくて
「ビックリしたやろ!心臓が止まるかと思ったわ!もっとやさしく警笛を鳴らせんのか!」
と電車を停車させた直後に言われて、おそらく買ったばかりと思われるデジカメで顔を撮られたのです。
この時は駅の助役がその人を駅事務室へ連れて行って、デジカメで撮影した私の顔を消去させて終わったのですが、今ならこれだってスマホで撮影されて、すぐにSNSにアップされたら消しようがあいので怖いなぁと思います。
もう一度も同じころだったのですが、終点に到着して切り替え作業などをしているときにフラッシュが光りました。
運転席の後ろに座っていた男性がデジカメで私を撮影したのです。
この時も文句を言いに行きましたよ、なに勝手に俺を撮ってるんや!って。
その男性はニヤニヤするだけで気持ち悪かったですよ。
すると数日後本社から乗務区へ私に関するクレームが届いたというのです、それも写真付きで。
クレームの内容はブレーキが荒くて乗り心地が悪かったとか、○○駅で信じられないほどオーバーランしたとか、やってもいないことがずらずらっと書かれていたようです。
もちろん言葉遣いもめちゃくちゃ悪くて怖かったとも。
そして写真は私の顔ではなく名札を撮ったもので、こいつがその時の運転士だと書かれていたそうです。
この時も事情は聴かれましたが、写真を撮られた当日に乗務区の助役に対して
「気持ち悪い男にデジカメで写真を撮られたから怒鳴ったからな」
と申告しておいたので、それ以上の大きな騒ぎにはなりませんでしたけどね。
これだって今ならば本社へクレームを入れる前にすぐにSNSに写真を上げられて、めちゃくちゃ書かれて拡散されたらどうしようもないですからね。
そう思うと店員さんが本名の名札を付けているのは、ちょっと危険だなと思います。
特に女性は容姿とともに本名が書かれた名札まで公開されたら、どんな被害が及ぶやら・・・
この記事にもあるように、バスやタクシーの運転手は旅客自動車運送事業運輸規則によって本名を表示することが義務付けられていて、名前が書かれた名札を車内に掲示していますし、特に規則での決められているわけではないけど、今でも一部の鉄道会社は客室から見えるように乗務員室内に名前が書かれた名札をさしておくこともあるようですし。
もう本名ではなくと数字や記号によるIDを表示するとかでも良いと思うのですけどね。
ちなみに昔は私が勤務する会社でも、名前が書かれた名札を乗務員室の外側へ差し込んで表示していたらしく、人気のある車掌や運転士の名札は女子高生あたりによく持って行かれていた、なんて話も聞きましたけどね。
私が乗務員になったころにはもう客室側に名札を入れておかなくなり、今と同じように制服の胸部分に名札を着用するように改められていましたが、それでも女子高生に名札を持って行かれる車掌はいましたね。
私が名札を持って行かれたかどうかは・・・ご想像にお任せします。