福知山線脱線事故が発生して明日で15年

このブログを開設して3年が過ぎましたが、やっぱり関西の鉄道業に従事していた人間としては忘れることができない事件なので、今年も少しばかり触れようと思います。
原因はご存じのように、制限速度を大幅に超過してカーブに進入したことで脱線し、マンションに突っ込んだためです。
半径300mのカーブで当時の制限速度は70km/hだったのですが(現在は60㎞/h)116km/hで進入したとされています。
過去にもこのブログで書いたのですが、私ならば制限をオーバーしたとしても+10㎞/hまでですね。
それ以上の速度超過で曲線部に進入することはさすがにないです、怖すぎますから。

ただ私が在職した会社でも
「曲線の制限速度はカップに入ったコーヒーがこぼれないぎりぎりの速度であって、実際には制限の倍で通過できる」
こんな事がふつうに語られていましたし、JR内でもこのような事が語られていたと報道もされていました。
でもふつう半径300mの曲線を電車の運転台から見たときに、制限速度の倍で通過できるだなんてとてもじゃないけど思えないですよ。

 

 

大きな事故だったことには間違いはないのですが、JR西日本では2018年に新幹線(N700系)の台車に亀裂を生じさせた状態で走行を継続させた重大インシデントを引き起こしています。
こののぞみ34号の事件もかなり大きく報じられたので記憶されている方も多い事でしょう。
最高速度が300㎞/hののぞみ号が台車の断裂によって脱線しておれば、福知山線脱線事故以上の大惨事につながったハズです。

2005年にあれほどの大惨事を起こしたJR西日本ですが、2018年に大惨事につながるような重大インシデントを起こすだなんて一体この会社はどうなっているんだ?のような報道もあったようですし、実際そのように思われた方も多いと思います。
でもねぇ私の経験から言うと、他の乗務区関連の話って他社の話って感じがあるんですよ。
私はとある私鉄勤務でしたが、他の乗務区の乗務員が〇〇なミスをしたから気を付けるように!みたいな指導があるとします。
私を含めて大半の乗務員は
「アホなヤツが△△乗務区にはおるんやなぁ」
って反応を見せるだけで、ほとんど無関心なのですよ。

それが例えば一歩間違えたら死傷事故につながるような大きなミスだとしても
「△△乗務区はどうなってるんや?」
ってただ“けなす”だけで自分たちには関係がないって感じだったんです。
指導に来る助役たちだって
「ホンマに△△乗務区はくだらん事ばかりしやがって」
って言いながらの“指導”を行う人が大半でした。

 

 

でもお客さんにすれば乗務区の違いなんて関係がなく、同じ会社で同じ制服を着た同じ乗務員です。
だから中には他の乗務区の乗務員がやらかした事だとしても、私がいた乗務区の乗務員にクレームを言ってくることももちろんあります。
その場ではもちろん謝りますよ。
でも乗務区に帰ってきてから
「あの△△乗務区のアホのせいで俺が文句言われたやないか!」

これは私がいた会社だけの特異なものかもしれませんが、ひょっとしたらJR西日本内にも他の乗務区みたいな意識が残っていたのかなぁとも思います。
在来線の乗務区と新幹線の乗務区との意識の違いなどが分かりませんけども。

とにかくあのような“事件”だけはかんべんしてほしいです。

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