バス・タクシーで氏名の掲出を廃止の方向へ
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バス・タクシーで氏名の掲出を廃止の方向へ

先日朝日新聞に、バスやタクシーに義務付けられている運転者の氏名の掲出を、国交省がやめる方向で検討していると伝えられました。

今後パブリックコメントを募って今夏にも実施の方向とのこと。

なぜバスやタクシーには運転者の名前を載せた名札やカードが掲出されているんだろうと思っていたのですが、省令で旅客に見やすいように掲示しなければならないと定められていたのですね、知りませんでした。

実際のところバスなんてどこの停留所を何分に出た○○行きと特定できれば、運転手の名前はその場でわからなくても、バス会社へ問い合わせれば済む話です。

今時個人情報をダダ漏れの状態にする名札を見える場所に掲出なんて、時代錯誤も甚だしい。

タクシーなんてそれに加えて顔写真まで掲出していますが、今の時代はスマホで簡単に状況を撮影できるから、名前や顔写真の掲出が無くてもお客さん側が不利になることはまずないでしょう。

タクシードライバーの側だって車載カメラで何があったのかを確認できるから、ドライバー側が不利になることもないでしょうし。

 

JR西など一部の会社では今でも運転士の名前が書かれた名札を掲出しているのでしょうか?

車掌はそれに加えて車掌と運転士の名前を車内放送で伝えたりもしている?

これだって何時何分のどこ行きの電車とさえわかれば、鉄道会社に問合せれば名前が分からなくても問題は無いはず。

適当なことを名前とともにSNSで書かれると、ずっと消えずに残ってしまいます。

もちろん運転士・運転手の側が悪ければ仕方がない面もあるけど、だからと言って名前を晒してしまうのもどうかと思うし(私も含めて感情的に記事を書いて氏名を載せてしまうことは避けないと、反省……)、ありもしないことを作り上げられたうえで、氏名を載せられたりするの被害を防ぐためにも氏名や顔写真を掲出することは、今の時代にはそぐわないと思います。

だから運転士や車掌の名前を表示したり、名前を放送するのもさすがにダメだと思いますよ。

 

乗務員に責任を持って仕事をさせるという意味合いで担当者の名前を公表しているということだと思いますが、それならばドライブレコーダーで十分でしょ。

だって何をしたのかが映像で残るのだから。

私が運転士をしていた晩年に運転状況を記録する装置の搭載が義務化され、乗務員室内を撮影するカメラの設置も推奨されています。

私がいた会社では今でもカメラの設置は見送っていると思うけど。

運転士の時は操業状態が撮影されるカメラなんていやだなと思っていたのです、だってその映像を使って指導されるのは抵抗があったから。

運転中に鼻くそをほじっただろ!なんて指導されたらたまったものではない。

でも今の時代は逆に自分を守るためにも設置される方が良いのかもしれないですね。

名前をSNSで晒されて、やってもいないことで非難されたり、何も悪くはないことで非難されたりしたらたまったものではないから。

 

車内で盗撮をしたとかで駅に降ろされた客が、その時の車掌の態度が悪いとか言って胸に付けていた名札を盗って、逆に難癖を付けてきたなんてこともありました。

車掌の名札をケータイで撮ってSNSで晒すと駅で脅したのですが、その時はすぐ警察が来て、迷惑防止条例違反(盗撮)と名札を盗った窃盗の容疑で捕まったなんてこともありました。

胸に付ける名札も、その日のシフト番号(仕業番号)を書いたものでも十分ではないかなって思います。

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