方向幕(表示幕)をわざとたくさん回して自己満足に浸る車掌

私が乗務員になった頃は、まだ方向板を装着して走る車両がかなり残っていました。

エンド交換のたびに方向板を付け替えたりめくったりする必要がないように、始発駅と終着駅がともに書かれていたので、意外と手間がなくて良かったですよ。

ただし行先が変わるとか、列車種別が変わる時は当然付け替えが必要で、ホームに立って変えられるときは良いけど、別の線路に面している側の方向板を交換するときは面倒だし、他の列車の接近にも気を付けなくちゃいけないしでやっぱり面倒かな。

方向板もプラスチックを用いるようになって軽量化されていったけど、金属製の重たい方向板は難儀でした。

その方向板も今ではほぼ絶滅かな、そして方向幕からフルカラーLEDの行き先表示機に変わりつつあります。

 

方向幕の駅名の順番って、よく使う駅名を2~3か所設置しておくと、あまり何コマも回す必要がなくてイイですね。

幕なのであまりガラガラと回し続けると、どこかに引っかかってグチャグチャになって(ジャムって)結局表示が不可能になることもありますからね。

最もよく使用する駅名はいわゆるターミナル駅でしょうから、その隣のコマに次によく用いる駅名を入れておけば一つ動かすだけで済みます。

 

でも中には表示幕を端から端まで回したい車掌がいるんですよ。

表示幕では隣に並んでいる駅名なのに、わざと最も離れた駅名のコマを設定して長い時間かけて回し続ける。

さて終点だなと思いながら25Km/hや15Km/hの終端防護のATSに気を付けながら運転しているのに、いつまでも表示幕装置が止まらず回り続けている。

正直言ってこういう車掌と乗り組んだ時はイラッとしていました。

表示幕装置ってたいしてメンテナンスもしていないのか、中にはガラガラという音だけではなく、油切れからのキーキーっていう音がマジで耳障りでしたから。

本当なら3~4コマも回せば良いだけなのに、20コマ以上回わされたりしたら・・・

私が車掌になりたての時に表示幕を操作した時、一コマだけ動かしただけなのに前面の幕が切れたこともありましたから。

前面の表示幕が正しく表示できない時は列車としての要件を満たさないので、駅にあった方向板の取り付けを指示されたこともありましたからね。

 

なんでそんなに鬱陶しいほど表示幕を回すのかと聞くと、ホーム上で色々な駅名が出てくる表示幕を見れたらすごく嬉しかったから、自分もやってますみたいな返答が。

グルグル回して普段あまり見られない駅名や列車種別を出すことで、自己満足に浸っているのかな。

何が嬉しいのか私にはさっぱり分かりませんが(笑)

 

でも表示幕もかなり数が減ってきて、新しい車両や改造した車両ではフルカラーLEDの設置が進んでいますよね。

そうなるともう好きな表示はできなくなるのかな。

でも

あり得ない列車種別と駅名の組み合わせを表示させて遊んでいそうですけどね。

 

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