東海道新幹線・作業用車両が追突脱線で運転見合わせ
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東海道新幹線・作業用車両が追突脱線で運転見合わせ

あくまで個人的な意見

始発前の線路上で作業用車両が追突脱線

2024年7月22日午前3時37分ごろ、豊橋~三河安城駅の上り線で作業用車両同士で衝突脱線し、この記事を書いている15時現在で浜松~名古屋間は運転再開の見込みは立っておらず、浜松~東京間も大幅に本数を減らして運転しており、山陽新暗線との直通運転も中止しているといいます。

砕石(バラスト)を積んだ車両をけん引していた車両が、停車していたマルチプルタイタンパー(マルタイ 列車走行によるレールの歪み・沈み込みを修正)に衝突して脱線。

レール上に戻しても走行できない状況のようで、運転再開に時間がかかっているようです。

マルタイは重さが50tとか60tにもなるので、どのようにして基地へ移送するのかな。

NHKより

 

 

作業用の車両のATS

一般の鉄道車両にはATSが付いており、前に停車している列車にぶつからないように自動的にブレーキがかかります。

ただし作業用の車両には基本的にはATSは付いていません。

作業をしている区間には列車が進入しないように線路閉鎖という措置が取られ、作業車両以外は入ることが出来ません。

また作業車両はあくまで「機械」の扱いですし、作業車両同士が接近して作業することも多いですし、上り線路を下って行ったり逆に下り線路を上って行くこともあります。

信号線や電車線を停電させての作業もあるので、ATSの搭載は難しいでしょうね。

各作業車両は作業員が運転し、運転士は担当しません。

私が入社するよりずっと昔は私の会社では砕石運搬車を列車の運転士が担当していたらしく、運転士は行き帰りに運転するだけで作業中は何もすることがない楽な残業だと、好んで引き受ける人もいたとか。

 

作業用車両のATSですが、開通していない分岐器(ポイント)を割り出さないように停止させるものは、JR西日本やJR九州の新幹線では使われているそうですが、他社はどうなのかな?

でも前車に接近した場合に働く衝突防止装置?警報装置?は付いていると思うけど、そのあたりがどうなっていたのか…

追記)ブレーキをかけたけど効かなかったとJR東海の会見で明らかにしましたが、それはそれで問題があるわけですが。

 

夜間作業は時間が押して始発ギリギリなことも

新幹線は0時から6時までの6時間が夜間作業を行う時間帯ですが、在来線や私鉄などでは4時間程度しか作業時間が確保できなかったり、夜行列車や貨物列車の運行がある路線では2時間程度しか時間が確保できていなかったりします。

私がいた会社というか路線でも、もうすぐ始発が出発する時間なのに作業が押してヒヤヒヤすることも珍しくはありません。

始発担当で出勤点呼をを行うと、

「ちょっとバラスト交換に手間取っているみたいで、まだ作業をしているんだ」

なんて助役に言われ、列車無線からは作業車両に対して早く作業を終わらせて作業車両を移動させろとの催促の声が聞こえてきたりします。

バラスト交換が上り線の場合、作業用車両は下り線路上に止まっていることが多く、作業箇所から作業車両の基地まで下り線を上って行く逆走状態のことも。

あと2分ほどで出発という時に、

「作業終了、基地に帰還します」

という無線が入り何とか始発の出発には間にあい、数駅進んだところで当該作業車と離合した時には、作業員がこちらに手を振って謝ってきたりもしました。

 

さすがに衝突して脱線し新幹線を長時間に渡って運休区間を発生させている大きなミスです。

ただ列車のダイヤの狭間で未明の時間に作業に追われることを考えると、昔みたいに新幹線を半日運休させて保守の時間を作るのも必要なのかなとも思います。

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