JR西日本は2021年10月にもダイヤ改正を行うそうですね。
秋にダイヤ改正を実施するのは15年ぶりだとか。
今回秋のダイヤ改正は日中の利用率の悪い列車の間引きがメインのようで、近畿エリアで約60本、その他のJR西日本の路線で約70本の減量になるようですね。
3月には夜間時間帯を中心に約300本も削減したばかりですし、さらに来春には全時間帯を対象とした減量ダイヤ改正を行うようで、コロナが治まったとしても以前のような旅客動向は期待できないというJR西日本の危機感の表れともいえます。
そんな中注目されているのがローカル線の扱い。
国鉄時代と比べて現状でも相当運転本数が少ないにのにさらに運転本数を減らすわけですから、どうしたって廃線のフラグを立てられるのではないのかとの危機感を沿線自治体を中心に抱くのは当然ですよね。
でも各自治体ともに過疎化が進行している事実があり、それに伴って鉄道利用者が減少している事実があるわけで、一方的に廃線反対とか減量ダイヤ反対を唱えたところで、はいそうですかとJR側も簡単には応じられませんからね。
木次線の「奥出雲おろち」号が2023年度限りで運転終了する件だって、車両を新造したところで木次線の収支が改善するわけでもなく、投資効果が見込まれないと判断されたわけです。
関西地区の収支が良かったから支えることができたけど、それも不可能と判断されたにすぎません。
どうしてもローカル線を廃止せずに維持するとなると、自治体や利用者が負担する以外に方法はないということでしょう。
受益者負担ということですね。
そうなるととてつもなく高い運賃を負担しなければいけないけど、それを覚悟する勇気を持った首長っているのかな?
ただ反対だけする様子を見ていると、国鉄末期にローカル線が次々と廃線されていったころと同じにしか見えないし。
今はJR西日本の話だけど、JR北海道・四国・九州の三島会社だけではなく、東日本や東海にも飛び火する可能性は高いし、私鉄だって同じような話がいつ出てきてもおかしくない状況になっていますから。
それだけ今回のコロナ禍は鉄道業に大きくて深い傷を残し、修復不可能な状態に陥っているのだと感じます。
実際のところJR東日本でもボーナスが相当低い金額に抑えられましたからね。
昔はこれほど需要があった・・・とは思えない芸備線・木次線・三江線の時刻表です。
(交通公社の時刻表1978年2月号から)
夜行の急行列車も今から思うと信じられないし、普通列車だって今とは比べ物にならないほど運転されていました。
現状ではこの時刻表より運転本数ははるかに少ない。
でも今秋にはさらに運転本数が減らされるかもしれない。
もう鉄道の使命は終わっているのかもしれないですね。