クリスマスの思い出

会社に入って2年目の冬。
特に鉄道が好きで入った会社ではなく、とにかく休みが多いからという理由でした。
でも休みと言ってもそれは泊まり勤務の明けで、慣れるまでは家に帰るなり即眠りについていました。

それに鉄道の仕事ですから、カレンダーの休祝祭日は関係がなくなることもうすうすは分かっています。

 

1年目はうまい具合に公休が回ってきたのですが、この2年目のクリスマスイブは泊まり勤務。
2人で泊まる駅で、しかも相番(一緒に組む人)は同期入社です。
その日は出勤してすぐに2人で文句ばかり言っていましたよ。

 

クリスマスに休むか、あのおっさん達は

俺達には鉄道業で働く以上盆も正月もクリスマスもないと言っておきながら、そんな日のおっさん達の休暇申請は全部認めやがる

 

 

若い人間を中心にホントに文句を言ってましたよ。

世間でイベントのある日は、鉄道業で働く限り休めるはずがない

こう言われ続けてきたのですが、実際に駅に配属されるとおっさん達は家を優先。
必ずイベントの日には休暇を取るのですよ。
そしてそのあおりを食らうのが若い人間で、私なんて本当は翌日が公休なのに無理やり泊まり勤務ですからね。

 

ちなみに私鉄の多くでは駅は管区ごとに運営されていて、数駅を1つの管区としています。
その管区のトップが管区長で地位としては駅長となります。
ヒラの駅員も1つの駅専属ではなく管区内の駅全てを担当しています。
なので若い人間は毎日あちこちの駅に、都合よく配置されていました。

 

入社2年目の駅勤務は同期の人との泊まり勤務になったのですが、文句も言ってるしかなり投げやりになっています。
そういう時ってロクなことを考えません。
2人が考えたこと、それは

クリスマスはケーキでしょ!

ちょうど勤務していた駅の真ん前にケーキ屋さんがあったので、そこでショートケーキを購入。
売店で炭酸飲料を買いました。

奥には小さなキッチンとテーブルがどこの駅にもあるのですが

せっかくだから2人で食べよう

それで改札窓口の事務机の上にケーキと炭酸飲料を並べて乾杯です。

うわっ!駅員さんがケーキを食べてる!

って女子高生数人には言われましたが、それ以外のお客さんには何も言われませんでした。
特に苦情もなかったようですしね。

改札口でケーキを食べたクリスマスイブ。
もう40年近く前の話なのですが、今でも鮮明に残る思い出の一つです。

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