寒くなると自動改集札機の調子が悪くなる
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寒くなると自動改集札機の調子が悪くなる

最近の機器は性能も良くなり、寒いからとか暑いからと言って調子が悪くはならないと思います。

でも昔の機器はやっぱりダメでしたよ。

券売機に関してはかなりの熱が発生するので、券売機室内にエアコンが設置してあって冷やしている状態でした。

さすがに冬になるとエアコンは稼働させなくても冷え込みがちょうどよいくらいで、意外と冬にトラブることは少なかったです。

ところが自動改集札機は冬になるとちょくちょくご機嫌斜めになっていました。

 

今と違ってICカード(SuicaやICOCAなど)をかざすだけという乗車方法はまだ存在していません。

切符も定期券も自動改集札機に投入して改札を通過するというスタイルです。

ちなみに回数券はまだ磁気化しておらずミシン目が入った11枚綴りのもので、乗車時には駅員に日付印を押印してもらうスタイルでした。

ちなみに私が駅勤務だった1981年ごろ、関西の私鉄ではかなり自動改集札機の設置が進んでいましたが、関東ではほとんど導入されていなかったですね。

自動改集札機に切符や定期券を投入すると磁気ヘッドなどで情報を読み取り、ゴムのベルトで前方に送り出す仕組みなのですが、寒くなるとうまく前方に送り出してくれなくなります。

下手すると自動改集札機の中で定期券がぐちゃぐちゃになってしまい、磁気の読み取りができない状態になることも少なくありませんでした。

※切符などがぐちゃぐちゃになることを“ジャムる”と言います。

夏場は定期券の表面に黒いゴムベルトの跡がクッキリ残ってしまうことも多発していました。

定期券の表面にやや太めの黒い2本ラインが残っているのを見たことがある方も多いのでは?

暑いとゴムが溶け出していたのかもしれません。

定期的に自動改集札機のメーカーの方にメンテナンスをしてもらっていたのですが、ある程度切符や定期券を投入してもらうことで機械が温まりそれで調子を維持していた感じがあります。

急に冷え込んだ日の早朝や昼間の閑散とした時間帯に、自動改集札機から定期券が出てこないということが多かったですから。

 

ちなみに、私が駅勤務をしていたころの自動改集札機の中って本当にスカスカでした。

今と違って切符に情報を書き込んだり、回数券だと印字したりという機能はありません。

定期券だって入場券と定期券を組み合わせたキセル乗車を阻止するような、入場の情報がないと定期券では出場できないといった機能もありません。

ただ切符や定期券の発売時の情報を読み取るだけという機器でしたから。

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