制服制帽のまま眠る人

駅にはさまざまな経歴の人が配置されています

駅で働く人はさまざまな経歴を持っている人がいました。
私のように入社してはじめて配属された人。
乗務員になることなくずっと駅勤務を続けている人。
車掌や運転士を経験して駅へ配属された人。

他の配置部署が統廃合で無くなって駅へ配置転換された人。
踏切警手がその代表格で、助役の補助として乗務区に配置転換された人もいますが、多くの人は駅勤務となりました。

 

ちょっと変わった運転士あがりの駅員

今日ご紹介する人は運転士を経て駅へやってきた人なのですが、この人が本当に運転なんてしていたの?と首を傾げてしまうのです。
難しい話をしだしたなと思ったら宇宙の話です。
「宇宙というのは広大に広くて・・・」
この人が宇宙の話を始めると1時間では終わらないから、適当に遮らなければいけないと先輩に教わったほどです。
そういうところだけが変わっているのだろうと思っていたのですが、ある日とんでもないものを見てしまったのです。

制服制帽姿で寝ている??

その駅は助役の配置もない小さな駅で、ヒラの駅員が2名で泊まり勤務をすることになっています。
早寝と遅寝に分かれて、早寝は22時にはあがって仮眠をとり翌朝は始発から改札に立ちます。
遅寝は最終電車を見送ったあと仮眠をとり、翌朝は6時30分ごろから改札に立つシフトになっていました。
私は遅寝でだったので最終電車を見送ったあと駅を閉めて、シャワーを浴びて汗を流しました。
狭い寝室に入ろうとドアを開けると電灯がつけられています。
こんなに明るいと眠れないと思うのですが、私に気を使って電気をつけていたのでしょうか。
2段ベッドの下段で寝る早寝の人を見て、この人は冗談でこんなことをしているのかとも思いました。
枕には新聞紙が巻かれていて、頭には制帽が被られています。
ちらっと見える腕や胸元からは、明らかに制服であろう上着が見えます。
唖然としたいた私ですが、その人は寝息を立てて眠っています。
ちょっと気持ちわりなあと思いながら、電気を消して2段ベッドの上に潜り込みました。

早寝の人が起きるときの物音に目を覚ましたのですが、上下制服で制帽を被っています。
まさかこの人は制服を着たまま寝ているんだろうか。
明けで先輩方に制服制帽で寝ているようなのだがと話を向けると

「あの人はいつも制服制帽で寝ているし、冬はコートまで着込んで寝ているよ」
「火事とか何かあった時にすぐに逃げ出せるようにしているらしいよ」

 

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