この荷物を運んでください

本社から駅や、駅から駅への託送品は乗務員室に載せて運びます。

本社からの託送品で多かったのは通達類でした。

それこそ人事異動の通達もあれば、運転関係の通達で臨時列車の運転といったもの。

会社の福利厚生関係の通達など、割と頻繁にありました。

基本は車掌の乗務側の乗務員室で運ぶのですが、駅によっては運転士が乗務している側の乗務員室で運ぶこともありました。

運んだあと各駅や乗務区内で掲出されるのですが、乗務中によくチラ見しましたよ。

 

駅から駅への託送ですが、たとえば広報誌がありました。

印刷会社から駅長所在駅へトラックで運んできて、駅長所在駅から管区内の各駅へ運ぶのに電車を使っていました。

駅で配布する小さな時刻表などもそうでした。

 

車掌をしていた4年ほどの間に何回かですが、次のような依頼をお客さんから言われたことがあります。

「この荷物を〇〇駅まで運んでください、〇〇駅では知り合いが受け取りに来ますから」

お弁当だったりカバンだったり、そこそこ大きい箱だったり。

残念ながらそういった託送は引き受けていませんので、すべてお断りしていました。

というより、タダで物を運んでもらおうという魂胆がどうなんだろうって思いますけど。

昔の国鉄ならば小荷物に相当しますね。

駅で荷物を預けて送ってもらい、駅で受け取るという制度がありましたから。

 

 

「〇〇まで乗車するのだけど、この荷物を乗務員室に入れておいてくれない?」

こういうことを言われたことも何度かあります。

買い物をしたのはいいけど電車が混んでいて、荷物を持って乗車するのが大変だと思ったのでしょうね。

残念ながらこちらの依頼もすべてお断りしました。

その人はそのまま乗車してくるので気まずい感じもありますが、荷物を乗務員室で預かるというサービスもしていませんでしたから。

こちらは昔の国鉄でいうチッキ(手荷物)に相当しますね。

 

今でもこんなことを車掌に言ってくる旅客っているのかな?

 

 

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