今年4月ごろに恵比寿でミツバチが大量に飛ぶなどして、ちょっとした騒ぎになっていましたね。
東京の都心の真ん中ではあまり見られない光景だったと思います。
ニュース映像を見た感じで言えば、私が子供のころに一度だけ遭遇したミツバチの大量飛散と同じレベルだったような。
関西でも都市部ではあれほど大量のミツバチに遭遇することはめったにないことだと思います。
ただし5月ごろってミツバチと遭遇する機会は意外と多いのですが。
ミツバチってそれほど大きくはありませんが、ある程度の群れで飛んでいる場面に遭遇することは今の時期にはよくあります。
走行中の電車がミツバチの群れの中に突っ込むと
“ブチッ、ブチッ”
っていう感じの音とともにフロントガラスに接触してしまいます。
何度もその場面に遭遇している運転士は、ミツバチが当たったことがすぐに分かります。
でもはじめてミツバチの群れの中に突っ込んだ運転士は、何が当たったのかも分かりません。
そしてそのまま前方注視し運転をしていると、ほとんどの人がワイパーを動かしてしまうのです。
通り雨の雲の中に突っ込んだのだと勘違いしてしまうのです。
それはなぜかというと、フロントガラスに水滴のようなものがたくさん付着するからです。
何度もミツバチの群れの中に突っ込んだことがある運転士は、けっしてワイパーを使用しません。
ワイパーを使うと悲惨な状態になってしまうからです。
何せ当たったのはミツバチの群れですから、いっぱい蜜をもって飛んでいます。
フロントガラスに接触したミツバチたちは、大半が弾き飛ばされてしまいます。
ただフロントガラスに接触したときには、もっていた蜜がフロントガラスに水滴のように付着します。
ただし蜜ですから粘り気があるので、フロントガラスから流れ落ちることなく付着し続けます。
その蜜を見てついワイパーを動かしてしまうのですが、粘り気のある蜜をガラス全体に伸ばしてしまい、結果的に前方がまともに見えない状態になってしまうのです。
たまにご丁寧にウォッシャー液を飛ばしてワイパーを動かす運転士がいますが、全くの逆効果で信じられないほど前が見づらくなるんですよ。
フロントガラスに付着した蜜を除去するには、台所洗剤とスポンジでゴシゴシするしかないのです。
なので列車無線で大量のミツバチと接触したから窓の清掃を要求するのが正解なんです。