他人事ではない台湾の列車脱線事故
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他人事ではない台湾の列車脱線事故

4月2日に発生した台湾での列車脱線事故。

崖の上から落ちてきたトラックに列車が衝突し、脱線してトンネルに突入したことで被害が大きくなったようです。

亡くなった方も負傷された方も多数出ています、ご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

今回の事故は特急列車で時速130Km/hほど出ていたようですね。

トラックを発見して非常ブレーキを掛けたとしても、まず間に合うわけがありません。

それに踏切や道路に面している区間ではないため、自動車などが軌道内に落ちているだなんてことを予想できるはずもありません。

怖いなと思いながらも、同種の事故はこれまでにも日本でも起きています。

例えば1992年の寝台特急「さくら」とトレーラーが衝突した事故。

この現場は山陽本線と国道2号線が並走している区間で踏切などはありません。

昔よく私が釣りをするのに通っていた場所で、車が突っ込んでくるイメージは無い場所でした。

また2017年9月24日には鹿児島線の遠賀川ー海老津間で、線路より15mほど高い道路から乗用車が転落して普通列車と衝突した事故も。高さ15mから車が線路に転落 電車と衝突、男性死亡

ほかにも線路をまたぐ道路から自動車が落下して列車と衝突する事故など、意外と多く発生しています。

 

 

私自身が列車を運転していてこのような怖い目にあったことはありませんが、線路沿いのフェンスを突き破って車が線路内へ侵入するなどして運転抑止に巻き込まれたことは何度かあります。

また運転しながら

この崖の上から車やオートバイが落下したらシャレにならないだろうな・・・

って思う場所も何か所かあります。

たいていの場所はフェンスやガードレールが設置されていて落ちにくそうには見えていたのですが、先ほど掲げた鹿児島線での自動車転落はガードレールを突き破っての事故だったそうですから、見た目には安全と思えても実際にはそうではないという場所も多いでしょうね。

 

 

台湾での事故の原因はトラックのサイドブレーキのかけ忘れまたは故障ではないかと報道されています。

でも列車運行の安全性を確保するには、崖の上部に最低限フェンスの設置は必要だったとは思います。

都市部の鉄道路線の場合は、1.8m以上のフェンスが線路沿いに設置されていることが多いのですが、少し都会から離れると古い枕木を使って簡単な組んだだけの防護柵があるだけだったり、フェンスや柵が何もない区間だって多数ありますよね。

それだけに今回の台湾での列車事故は日本でいつ起きてもおかしくはない、他人事ではない事故だと思いました。

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