冷房が無かった時代の乗務
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冷房が無かった時代の乗務

京成電鉄で停電があり、駅間で停車した列車が8本ほどあったそうですね。

朝の8時半ごろから2時間以上にわたって停電が続いたそうです。

今朝も30度以上あったと思いますから、車内に閉じ込められた人は熱中症など体調不良になるのも当然です。

新聞記事などによると、1時間後くらいには最寄り駅まで線路を歩いての誘導が行われたようですが、車内のサウナ状態の暑さに比べたら外のほうが涼しく感じるかもしれないですね。

 

私が車掌になったころ、まだ冷房が設置されていない車両が走っていました。

運転士になったときには全部冷房車になっていたのかな?ちょっと記憶があいまいですが、車掌のころは扇風機だけの電車が走っていました。

あの頃よくお客さんに言われたのですが

「1本前がクーラーなかったから待ってたのに、またクーラーないんかいな!」

たぶん1本前の電車の客室に入ったもののクーラーがなく暑かったから、次の電車を待っていたのでしょうね。

そして客室に入ったらまたクーラーがなく暑かったから、思わず車掌の私のところへ歩いてきて文句を言ったのでしょう。

夏にはこういう文句を言うお客さんが少なからずいましたよ。

 

乗務していてもたしかに暑いことは暑いです。

でも各車両の貫通扉を開けておくと、先頭車から最後部の乗務員室へ向かって風が流れてくるんです。

時間帯によっては汗臭くて鼻をつまみたくなることもありますが、それを除けば意外と快適に乗務できていたと思います。

特に出発監視をしていると客室からの風が一気に吹き付けてきて、帽子を飛ばしそうになるほどでした。

 

ただし電車が止まっているときは風が抜けませんので、やっぱり暑かったなぁ。

優等列車はほとんどがクーラーを積んでいたけど、各駅停車は非冷房車が多かったような気がします。

優等列車の退避の時には各駅停車の乗務員室を出て

「ちょっと涼ませて!」

といって優等列車の乗務員室に少しだけ入ったりもしていました。

そう思うと、クーラーが動かない状態の電車の中で1時間も閉じ込められるのって、ホントに大変な状況だったのだと思います。

それに私が車掌のころと違って、今の夏の暑さは尋常じゃないですしね。

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