なにも異常がないのに踏切障害物検知装置を作動させる原因

踏切障害物検知装置って名前が長いこともあり、列車無線でのやり取りを含めてごく普通に障検と呼んでいます。
このブログでも何度も取り上げているのでお分かりだとは思いますが、踏切内に取り残されてしまった自動車などを検知する装置です。
三次元レーザレーダ式といって1台で踏切全体の異常を感知でき、歩行者や車いすの渡り遅れなども検知できる装置もありますが、今でも主流は光センサー式。
列車の運行に支障のない場所に発光器と受光器を設置して、発光器から赤外線やレーザー光を照射し受光器でキャッチできなければ障害物があるとして、特殊信号発光機を明滅させたり、ATSと連動している場合にはR(赤)信号が現示されているものとして全制動または非常制動が入る仕組みとなっています。

分かりにくくて見づらい汚い図を何度も掲出してすいません。。。
発光器と受光器の場所ですが、人や車両が通行する部分よりやや軌道寄りに設置されることが一般的です。
通行の邪魔になりますからね。

なのにこの発光器や受光器がたまに自動車等にぶつけられて、向きが少し変わってしまったりするのです。
向きが変わってしまえば受光器は赤外線やレーザー光を受けることができません。
すると機械的に踏切内に障害物があるという動作をします。
特殊信号発光機の明滅や、ATSと連動しておれば接近する列車に全制動また非常制動を動作させます。
だいたいは早朝に起こるパターンで、私も何度も遭遇したことがあります。
朝の早くから真っ赤な特発が点滅して、眠たい頭に一気に血が上って目が覚めるわけです(笑)
手前で緊急停止してから運転指令に報告し(どこの踏切で障検が動作したのか)、指令からは最徐行で踏切まで接近して状態を報告するよう求められるわけです。
「障害物も何もありません」
通信システム関係の係員が当該踏切に急行して発光器や受光器の点検を行うのですが、正常に復旧するまでにはやはり時間がかかります。

発光器や受光器って他の光線(太陽光や自動車のヘッドライトなど)が入り込まないようにするために、細長い筒状などのフードがかけられています。

画像引用 京三製作所

形状は制作会社によって違いますが、だいたいこんな感じです。
この光線を照射したり受けたりする部分の前方になるフード内に軌道の石(バラスト)を入れられたこともあります。
それも光線の照射や受光ができないようにたっぷりと石を。
もちろん光線が遮断されるので障検が動作し、列車は停車せざるを得なくなります。

あとこのフード部分に紙コップを差し込まれて障検が動作しっぱなしだった事もあります。
聞いた話ではピッタリなサイズの紙コップだったらしくて、感心するやらあきれるやら。
対策として紙コップが差し込まれた踏切では、発光器や受光器のフード部分にネットを設置していました。