福島交通飯坂線 美術館図書館前駅で列車が誤進入

17日の午後6時半ごろに起きた事故で、駅部分で行き違いができるように単線から複線にポイントによって分けられているのですが、うまくポイントが切り替わらなかったようで、行き違いのために列車が止まっている下り線路側に上り列車が進入してしまったようです。
運転士は当然ですが本来進行すべき線路を認識しているわけで、それとは逆に進んだのですから当然非常ブレーキを入れて停止させます。
新聞記事によると感じたことがない縦揺れがあったそうですから、ふつうに考えればそのまま進行させるわけがない。
新聞にはそのまま進行していれば衝突の危険があったほか、隣を走るJR線と阿武隈急行の線路を塞ぐ可能性もあったなんて書いてあるけど、確かに危険性はあるけどブレーキを掛けずに衝突させるまで進行させるなんてことも考えられないですけどね。

 

 

美術館図書館前駅で使用されているポイントはスプリングポイント(発条転轍機)が使われているという記述を散見しました。
私はスプリングポイント設置個所を運転したことがないですし、実際に目で見たのは阪急嵐山線で1度だけですのであまり詳しくはありませんが・・・

ポイント(転轍機)の超略図ですが(かなり手抜きですよね・・・)
水色の部分をトングレールと言い、この部分を動かすことで進路を変更することができます。
この図ではBからAへ向かうにはポイントが開通しておらず、一般的なポイントでこのまま進めばポイントを割り出し脱線する危険性があります。
スプリングポイントはこの水色部分のトングレールがばねの力で固定されています。
(この例ではAC向けに固定)
ところがBからAに向かって列車が進行してきた場合、車輪(のフランジ部分)によってトングレールが押されてBからAへの進路が開通し、列車が通過し終わればばねの力で元に戻る構造になっています。
ローカル線等では今でもよく使われているそうで、列車の進入方向が決まっており、運転速度が低く、運転本数もあまり多くない路線ではスプリングポイントを使えば制御の必要がない分コストは抑えることができます。
今回の事故は何かの拍子でスプリングポイントが本来固定されている方向に戻っていなかったのが原因でしょうね。

 

 

ちなみに

通常向けておくべきポイントの進路を定位、違う進路を反位
この図でAの側からポイント方向へ進行することを対向、BやCの方向からポイントへ向かうことを背向といいます。

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