子供から届けられる落とし物

かなり久しぶりに忘れものというか、落とし物のことについて書いていきます。

 

入社して教習所で仕事のことを学んでいた時に、教習所の講師に言われて今でも覚えていることの一つに

「子供が届けてくれた落とし物を邪険に扱うな!」

というものがあります。

 

制服・制帽を着用している人のところへ落とし物を持っていく子供って、ちょっと怖い人を見るような顔をしてやってきます。

全然知らない人というだけでも抵抗があるでしょう、さらに制服・制帽で武装している状態ですからね。

ほとんどの子供は顔を引きつらせて

「これ落ちてました・・・」

と言いながらやってきます。

それがどのような物でも

「ありがとう」

と必ず言って受け取ります。

するとニコッとして、お母さんのほうへ走っていく。

そのお母さんも少し離れたところでこちらに向かって会釈してくる。

するとその子供はこれからも落とし物を届けてくれるようになりますよね。

 

 

そして教習所ではこのようなことも教わりました。

「たとえ1円硬貨であっても、子供が届けてくれた場合は必ず拾得物預り書を発行すること!」

本来はどのような落とし物であろうと、届け出くれた方に対しては拾得物預り書を交付しなければなりません。

その場で発行できない場合は、住所・氏名・電話番号などを聞いておき拾得物預り書を郵送するということもしていました。

ハガキに印刷された拾得物預り書もありました。

※今はどういう扱いなんだろう

ただ子供以外の場合は住所・氏名・電話番号をたずねるとたいていの方は拒否して去っていきます。

面倒ですものね。

この場合は一定期間を過ぎて自身の物になるという権利を放棄したという扱いになりますので、拾得物預り書は発行しません。

しかし子供の場合は権利放棄を自分から選ぶことは考えにくい。

それに数日経ってから保護者のほうから問い合わせがくることもあるようなのです、数日前にうちの子が○○駅に届け出た10円硬貨はどうなているのかって。

保護者の方も自分の子供が届けたのに邪険に扱ったのではないかと、勘ぐってしまうのでしょうね。

だから必ず拾得物預り書を発行するようにしていました。

 

 

でも自宅の住所を書いたり話したりできない子供も少なからずいますから、定期券を持っていれば定期券の申し込み用紙に書かれた住所や電話番号を頼りに拾得物預り書を書いたり。

定期券を持っていない子供の場合は電話番号だけでもなんとか聞き出して、その子供の家に電話をかけて名前や住所を聞いて拾得物預り書を郵送することもありました。

しかし今は個人情報保護の観点から、名前や住所に電話番号を聞くのも難しい時代になっていますよね。

特に子供から聞き出すとなると、逆に保護者の方から怒られてしまいそうな気もするし。

家に電話をかけて名前や住所を聞き出そうとしても、今ならばアポ電と疑われそうな気もするし。

定期券の申し込み用紙に書かれた名前や住所から拾得物預り書を作成なんてしたら、それこそ個人情報の目的外使用になるだろうし。

昭和50年代だから問題にはならなかったけど、今は子供が落とし物を届けてくれたらどういう扱いをしているんだろう?

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