先日小田急の車内で牛刀による刺傷事件が起きたばかりですが、今度は名鉄車内でカッターナイフを振り回す男が逮捕されました。
幸いなことに今回の事件ではケガ人が出なかったようです。
カッターナイフを突き付けられたのは出勤途中の名鉄社員だったそうで、他の乗客とともに取り押さえたようですね。
今回の事件では多くの乗客が携帯で110番通報したことで、警察から運転指令へと情報が提供されたんじゃないかな。
車内非常通報装置が使われたのかは分かりません。
運転指令から運転士へ本来は通過駅である大里駅に臨時停車の指示が出されのかもしれませんし、車内非常通報装置が使われたために最寄りの駅である大里駅へ緊急停車となったのかもしれません。
その大里駅には警察が待機していたという流れだったようです。
私が在職中にナイフ等を持って車内で不審者が暴れたというのはありませんでした。
ただホームの端っこにいる不審者がナイフを手に持って立っている、という事案は数回あったように記憶しています。
駅のホームなのでホーム上にいる旅客をすぐに改札外へ避難させることも容易ですし、駅からの連絡を受けた警察がすぐに対処できたので特に大きな騒動にはなりませんでした。
その駅へ接近する列車に対しては注意喚起がされていましたが、今思えば列車は抑止させてその駅へ接近させないように指示するべきだったのではないかと思いますが。
とにかく電車という密室空間で、さらに走行中であれば逃げ場がありません。
列車を止めることで車内からの避難が可能になるようにする必要があり、そのためにはやはり車内の非常通報装置のボタン(非常ボタンって書かれていることが多いのかな?)を押す。
押せば運転士は列車を必ず停車させます。
今回のように車内から携帯で警察へ通報するのも有効な手段ですね。
先にも書いたように、警察から運転指令へすぐに一報が入りますので、運転指令でも今何が起きているのか詳細が分かります。
また同時に車内の非常ボタンが押されれば、列車はすぐに停車させられます。
そうすれば運転指令と警察と運転士と車掌の間で、今からどういう行動に移すべきかが共有されますから。
しかしいくら社員とはいえ、カッターナイフを突き付けられたのに不審者をよく取り押さえられたと思います。
私が出勤途中の車内で同じ場面に出くわしたら、はたして同じように不審者を取り押さえることなんてできたかな。
取り押さえるというよりも、どちらかというと反撃しちゃうタイプかな私は。
でも小田急の時みたいに牛刀を突き付けられていたら、とてもじゃないけど反撃なんてできないし。
気軽に電車も利用できない時代になってくるのだろうか・・・