車掌時代に車内での喫煙を注意したことは何度かあるけど

先日の車内での喫煙を注意した高校生が、逆に暴行されて重傷を負った件。

私も車掌をしていた頃に何度か車内で喫煙していた人に注意をしたことがあるので、きょうその話をします。

 

最も印象に残っているのが、大阪市内のターミナル駅で出発を待っていた優等列車の座席に座り、平然とタバコを吸っていた人です。

平日で時間は18時を回ったころなので、帰宅ラッシュのど真ん中。

乗務場所付近のホームに立っていたところ

「こっちから2~3両行ったところでタバコを吸っている人がいるんです」

とお客さん言われてすぐに行こうとしたら

「1人で行ったら危ないかも・・・ちょっと目つきが変だし・・・」

この時間帯は乗務区の助役のほかアルバイトの学生(いわゆる ケツ押し)もいたので、数人で現場へ行きました。

 

後部から3両目の車端部の短いロングシートに1人で座っており、その人が座っている周りだけぽっかりと空いていたのですぐにわかりました。

見るからに目つきが変で、ずっと貧乏ゆすりしながらタバコを吸っています。

アルバイトの学生は完全にビビっているし、助役もかなり引いているのが分かりました。

仕方がないので私1人でその人の前に立ち

「すいません・・・ここタバコはダメなんですよ・・・消してもらえますか?」

こう言いながら制帽を脱いで頭を下げました。

“なんでこんな変な奴に俺が帽子を脱いで頭を下げなきゃいけないのかな”

とその場を離れてからは思いましたが、でもこういう時は相手をいかに刺激しないように扱うのかが大事ですからね。

その人は

「あぁ!」

とだけ言って車内の床にタバコを投げ捨て、踏んで火を消していました。

 

こういう時に周りに迷惑だからとか、車内は禁煙です!なんて強く言えば、たいていは逆上して暴力行為に出てしまうのです。

正直なところ、正義感丸出しで偉そうに言い放つようなことをしちゃうと本当に危険なんです。

あとはタバコを無理やり取り上げちゃうと、本当に収拾がつかないほどの大騒ぎに発展しますしね。

 

この時は本当に危なそうな人だったので内心ではドキドキしながらでしたが、ほかの数件はヤンチャっぽい若い人で、注意するのにドキドキはしなかったけどやっぱりイヤだったなぁ。

同じように帽子を取って頭を下げてやめるように“お願い”したわけですが、一度だけ顔を近づけられて

「イヤ~っ!」

って言われましたね。

そういう時はそれ以上関わらずにサッと退散して、列車無線で状況を報告して終わりにしていました。

乗務区に戻ってから簡単に説明して、○○駅で降りて行ったと報告する程度でした。

 

何度でも言いますけど

JR宇都宮線の車内で喫煙を注意した高校生は勇敢だなと思いますよ。

私なんて仕事で車掌として乗務していたってイヤだったもん。

ただし禁煙とされる場所でタバコを吸っている時点で普通な人ではないと考えるべきで、直接注意するのはやっぱり危険すぎます。

非常通報ボタンを押すまたは乗務員へ直接話すことを優先してください。

暴力行為に発展している場面を見かけた周りの乗客は、非常通報ボタンを押す・乗務員へ直接話す・携帯で警察へ通報することをお願いします。

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