車内急病人が多い季節

春は環境が激変する季節

4月はいろいろと環境が変わる時期です。
新しい学校へ通い始めたり学生から社会人になったりと、とにかく自分の身を置く環境が変わってしまう時期ですね。
こんな時期に多いのが、若い女の子が気分が悪くなったり貧血で倒れるといった、車内急病人の発生です。

 

昔は車内で急病人が発生しても

私が車掌になったころは命の危機というくらいの重病でない限り、その急病人を乗せたままある程度大きな駅までそのまま運転を継続していました。
大きな駅ならば駅の係員が多く対処しやすいこと、救急車を止めるスペースがあること、列車の遅れを最小限にできるといった理由により、このような運転継続最優先という理論がまかり通っていました。
貧血で倒れた場合でも、頭を打つこともなく意識がしっかりしておれば、途中駅で止める必要はないと思います。
でも医者でも看護師でもない電車の乗務員が、その急病人の状況を正確に分かるはずなんてありません。
たまに車内でひっくり返って、口から泡を吹いて痙攣しているような状況にだって遭遇します。
そんな時でも運転指令は
「運転継続はできますか?〇〇駅まで行けますか?」
と聞いてきます。

 

乗務員が罵声を浴びるのは仕方ないけど

車掌になってすぐのころ、車内でひっくり返って泡を吐く男性の急病人がいました。
意識なんて完全に飛んでいるようですし、これはマズいと思いながら運転指令に報告すると
「〇〇駅まで走行してください。係員の手配を取ります」
その時の私は訳が分からずそれに従ったのですが
「人が倒れているのにそのまま運転するのか!」
「すぐに病院へ運ばないと危険じゃないのか!」
などと罵声を浴び続け、仕方なくそれに耐えて仕事をしたこともあります。

最近は最寄り駅で急病人を降ろすことが多くなったようなので、罵声を浴びることは少なくなりました。
でも途中の駅で数分停車することで、最近は違う罵声を浴びせてくる人もいます。
「そんな急病人なんて私には関係ないから、早く電車出してよ!」
運転士時代の末期には何度かこういったことを言われましたよ。

何よりまず車内で体調を崩したり倒れたりしないように、日ごろから体調管理をしっかりしてください。
無理して倒れるまで立っておくのではなく、マズいと思ったらしゃがみ込んでください。

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