大雨による線路や路盤の損壊や倒木被害

先日から九州では大雨が続いており、大きな被害が広範囲に出ています。
路盤や橋げたの損壊や流出、土砂崩れや倒木もあちこちで起きているようです。
久大本線なんて2017年の九州北部豪雨で橋げたが流されて、2018年にスピード復旧したのにまた豪雨によって甚大な被害を受けるだなんて。
ただでさえコロナによる旅客収入の激減でJR九州も大変な時なんだけど、自治体や国の支援を受けつつ何とか復旧してほしいと思います。

 

 

私は25年以上電車の運転をしていたので、大雨の中の運転も幾度となく経験しましたが、線路が流出したとか土砂が流れ込んだ、あるいは倒木の被害というものを直接受けたことはありません。
なぜだかうまく直接の被害を受けずにくぐり抜けることができていたようで、先輩や同僚から話を聞くたびについていたなぁって思っています。

先輩が体験した話ですが

大雨の中を優等列車を運転していて駅を通過すべく接近していくと、左側から木が倒れてくるのが視界に入った。
ふつうならば非常制動を投入して接触を回避しようとするのですがこの先輩は、非常ブレーキを入れずにパンタグラフを下げるスイッチを押したそうです。
車体には接触しないかもしれないけど、架線に木がもたれかかるかもしれないから、パンタグラフの損傷を避けるためにパンタを降ろしたとか。

読みは当たって車体には枝が多少当たる程度で通り過ぎることができ、通り過ぎてから常用ブレーキで電車を止めてからパンタグラフを上げ直し、何もなかったかのように運転を継続したというのです。

ただ倒木について無線で知らせなかったことや非常ブレーキを入れて緊急停止の措置を取らなかったこと、たまたま倒れた木に接触しなかったから良かったけど下手したらモロに衝突していたわけですから、乗務区に戻ってからかなり怒られたそうですが。

 

 

土砂の流入も怖いですよ。

やはり大雨のときですが、小さくて人の通行のみが可能な踏切が川のようになっていると無線が入りました。
私が担当する列車の1本前の運転士が無線を入れたもので、私が通過したときもたしかにかなりの水が流れ込んできていました。
その踏切は急な細い道路から繋がっている構造ですから、水は流れ込みやすいのです。

で、私の1本後の担当運転士が緊急で無線を入れました。
その踏切に土砂が流れ込んでいて、非常ブレーキを操作して停止させたと。

幸いなことに脱線等もありませんでしたし、流れ込んできた土砂も線路を少し覆う程度だったらしいのですが。

この程度でも土木、電気、通信関係の係員が現場に急行して措置を行わなければいけませんし、乗務区や駅の助役等も踏切の警戒で大雨の中ずっと立ちっぱなしになるし。
倒木があった場合も同様にあちこちの部署の係員が現場へ飛んでいき、乗務区の助役等は警戒に当たったり、次に倒れそうな木を他の部署の係員と一緒に切ったりもするし。

そういう事を見聞きしているので、やっぱり九州での大きな被害は気になります。

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