夏はよく当たってきます
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夏はよく当たってきます

車掌は営業と運転の両面を担当

車掌の仕事は営業と運転の両面があると言われています。

営業としては車内への案内放送、乗車券類の販売とともに、車内の秩序の維持として車内巡回なども含まれます。

運転としては運転士へ出発合図を送ることが最重要な仕事となります。

出発合図を送るということは、安全が確保されており列車を動かしても支障はないと、運転士へ知らせているわけです。

ベルやブザーによる合図もありますが、ドアが全て閉扉した場合に運転台で点灯する戸閉知らせ灯も出発合図の一つとされています。

出発合図を送ったらあとは知らん顔するのではなく、車掌が顔を出して進行する列車とホーム上の旅客の安全を確認する出発監視があり、これも運転の仕事の一つとされています。

運転士からするとあまり信用できない車掌の時って、出発合図が送られてきても顔を出してホーム上を見たりもしますし、ホームから列車が抜けるまでゆっくりと走り出発監視がしやすくしたりもしていました。

何せ運転士からは見えない範囲を車掌にすべて任せているわけですから、この車掌は大丈夫か?って思うとついこんなことをしちゃうのです。

 

昼間はセミやカナブン

出発監視は側開き戸の小窓から顔を出し、ホームを進出していく車両の状態を確認するものです。

夏の時期はいろいろな虫が飛んでいるのですが、この出発監視の時に顔に当たってくるのです。

カナブンが当たると“コーン”って音とともに激痛が伝わってきます。

セミは顔に当たる瞬間に羽をバタバタする音が聞こえてきて、ちょっと怖いですしね。

私は乗務中は伊達メガネをかけていたのですが、メガネにまともに当たることもありました。

同僚の中には目にカナブンが当たってケガをした人もいましたからね。

長い編成の車両がホームの端に到達する頃には相当な速度が出ていますから、その速度プラス虫の飛行速度で顔に当たってくるのですから、ケガをしても不思議ではないですよ。

夜は様々な虫が

夜のホームは当然ですが明かりがついています。

昔は今のようにコンビニなんて無かったですから、駅の周辺って意外と暗かったのです。

すると様々な虫がホームの蛍光灯や水銀灯の周りに集まってきて、出発監視の時に当たってくるわけです。

小さな虫なんてメガネをしていても目に入ってくるのですが、人間って目に何か入ると取りあえずはこすっちゃいますよね。

目の中で小さな虫を潰すことになり、指には黒い虫の残骸が・・・

でもさすがに大きな蛾(が)が当たりそうになったら、思わず顔を引っ込めてしまいます。

夏の出発監視は本当によく当たるんですよ。

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