乗務員のミス(ドアを開けなかった・異線進入)

車掌のドア扱い誤りによりお客様が乗降できなかった事象について

2022年8月12日、琵琶湖線栗東駅でお客様が快速電車に乗降できない事象が発生しました。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。

1.発生日時

8月12日(金)21時21分頃

2.場所

琵琶湖線(東海道本線)栗東(りっとう)駅

3.列車

上り快速電車8両編成ご乗車のお客様約130名姫路(18時32分)発野洲(21時27分)行

4.概況

21時24分頃、当該電車の運転士及び車掌は、守山駅に停車中、車内のお客様から「(前駅の)栗東駅でドアが開かなかったため降車できなかった」と申告を受けました。確認の結果、栗東駅に到着後、8両全てのドアが開扉しなかったことにより約40名のお客様が同駅で降車できず、2名のお客様が同駅から乗車できなかったことが判明しました。

・栗東駅で降車できなかった約40名のお客様については、守山駅で降車後下り快速電車
※1にご乗車いただきました。
※1守山駅21時31分発のところ、4分遅れの21時35分に発車

・栗東駅で乗車できなかった2名のお客様については、後続電車※2にご乗車いただきました。
※2栗東駅21時36分発のところ、2分遅れの21時38分に発車

5.原因

車掌がドアの開閉操作をする際に、ドアの開閉状態を十分に確認していなかったためです。

6.対策

今回の事象を他の乗務員にも周知し、ドア操作の取り扱いを改めて指導、徹底してまいります。

 

電車が異なる線路に進入した事象について(おおさか東線)

2022年8月16日、おおさか東線で普通電車が通常とは異なる線路に進入した事象が発生しました。ご利用のお客様にはご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。

1.発生日時

8月16日(火)22時32分頃

2.場所

おおさか東線新大阪駅構内

3.列車

下り普通電車6両編成ご乗車のお客様約360名新大阪(22:32)発久宝寺(23:06)行

4.概況

22時32分、当該電車は新大阪駅2番のりばから南吹田駅方面に所定時刻に出発しました。出発して間もなく、運転士は通常と異なる線路(梅田貨物線)に進入したことに気付き、直ちに停車し大阪総合指令所の指令員へ連絡しました。その後、安全の確認を行い、当該電車は分岐器および信号機手前まで後退し、再度正しい進路構成を行い、23時53分に運転を再開しました。
※お客様にお怪我等はありません
※梅田貨物線は貨物列車や一部の特急列車が走行する線路です

5.列車影響
<運休>なし
<遅れ>下り普通電車[新大阪(22:52)発久宝寺(23:27)行]が81分遅れたのを最大に、計16本(上り7本、下り9本)に81分~7分の遅れ
<影響人員>約2,400人6.原因指令員が進路の取扱いを誤ったためです。

7.対策

指令員に対し、進路の取扱いについて指導を徹底します。

 

まず一件目はJR琵琶湖線(東海道本線)の栗東駅で車掌がドアを開け忘れて乗降扱いをせず、そのまま出発したという事案。

たとえドアを半自動扱いにしていたとしても車側灯は点灯するし、発生時間帯は夜間だったことから、車掌が何も確認していなかったということでしょうね。

※たぶん半自動の扱いはしていないと思うけど

車掌は車掌スイッチを「開」にしたあと車側灯の点灯を確認します。

車側灯が点灯している=ドアが開いている、ということです。

運転士ですが、駅到着時に「運転士知らせ灯」(合図灯、パイロットランプなど呼び方は様々です)の消灯を確認するという項目は作業手順には入っていません(私が勤務していた会社だけ?)

また私鉄をはじめJR西でも停車時に運転士が窓から顔を出して後方を確認するというケースが増えていますが、これはドアに挟まれている乗客はいないか、傘などの異物が挟み込まれていないかなど、車掌から見えにくい箇所について運転士がちょっと覗いてお手伝いをするという感じのもので、ドアが開いているのかなど車掌の業務のカバーを行うものではありません。

でも

「運転士知らせ灯」が消灯しなかったら、いくら確認項目になくても気になるものなんだけど。

たまに車掌からの出発合図であるベル合図を受けた時

「ドア開いてた?」

って思うことがありましたからね。

 

二件目はいわゆる異線進入ですね。

通常は進路や信号現示などは自動なのですが、他の列車の遅れなどがあって手動で制御を行っていた。

それでポイントの切り替えをミスって貨物線側に開通させ、それに伴い場内または出発信号機も貨物線側に進行を指示する信号の現示があったにもかかわらず、そのまま貨物線側に進入したというケース。

進路の振り分け箇所には場内または出発信号機が建植されていますが、通常はその手前の信号機に進路予告機(信号付属機)が設置されていて、運転士は進路予告機を確認した時点で「おかしい!」と思ってブレーキを掛け、次の場内(または出発)信号機は異線現示されていると思って徐行で進んでいきます。

よく進路予告機で止まらないのかという意見が職場でも出ましたが、本当は正しい進路が構成されているのに予告機が玉切れなどで消灯しているケースもあるから、予告機が設置されている信号機から内方は徐行で進行するのが正しいという話になっていました。

JRの発表したニュースリリースでは「指令員」に対して指導を徹底するとなっています。

たしかに運転指令がミスらなければ起こらなかった事案ですが、一般的にこの事案では「運転士」の責任が重いとされています。

私の経験から言うと、自動でポイントの切り替えや信号現示が行われていても、たまに全く違う進路が現示されることがあります。

それが指令員による手動扱いとなれば、自動の時以上に異線現示される確率が高くなります。

なので運転士が進路を確認し、スタフと照合して間違いはないと判断してはじめて列車を走らせなければなりません。

なので今回のケースでは進路構成をミスった指令員よりも、運転士の方が責任が重いというのが普通なのです。

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