2022年9月15日にJR九州・鹿児島線の小倉発大牟田行きの区間快速列車で、車内案内表示器の設定手順を車掌がミスって1つ先の駅名を表示するトラブルがあり、久留米で降りる予定だった5人が1つ手前の駅で降りてしまったとか。
通常は停車しない駅に臨時停車したため車掌による再設定が必要だったが、車掌が怠ったために車内案内表示器の表示がずれたまま表示され続けたようです。
JR九州の車両の車内案内表示器がどのようなものなのかは知りません(どこの会社も私が在職中のものとはかなり違っていると思いますが)
なので私が実際に触っていた車内案内表示器で説明していきます。
私がよく操作した車内案内表示器は後付けで既存車両に取り付けられたタイプで、ニュースや天気予報など最新のデータを流せないタイプ。
大きなメモリーカード(PCカード?)が操作盤に差し込まれていて、そのカードに入力されているデータのみが表示されるようになっていました。
なので自社の宣伝と駅名などが表示されるのみ。
停車駅のパターンも決まったものが入力されているのみでした。
ただし操作盤のボタンを操作することで、割り込んで臨時停車の情報が流れるようにはなっていました。
でも臨時停車する可能性のある駅がいくつかピックアップされていて、そのボタンを押すだけでしたけど。
ただ実際に臨時停車の情報が流れているところを見たことがなく、操作もしたことがないのでどんな感じなのかは私にはわかりません。
車内案内表示器って昔の後付けタイプはモニターがかなり小さく、あまり役には立っていないような気がしていましたが、最近のLCDタイプはとにかく大きいから情報も見やすいし、車内放送だと聞き逃すことがあるかもだけど、今は車内をキョロキョロっとすればどこかにモニターがあって停車駅の情報が得られやすくはなっていますね。
その分今回のJR九州のように設定を忘れてしまうと、違う駅で降りてしまう旅客が出てくる危険性も出てくるのでしょうね。
昔JR西日本で221系が走り始めたころ、頻繁に車内案内表示器の停車駅の情報が間違っていたことがありました。
大阪府内を走行する快速なのに、表示される駅名が滋賀県内ってこともよくありました。
昔は車内案表示器なんて装備されていない車両が大半だったから、変な表示がされていれば車内案内表示器を非表示にしてやりすごしていました。
走行中に案内表示器の停車駅情報を修正するのって難しかったのです。
今の車内案内表示器はそんなことはないと思いますが、昔のは基準駅に停車中ならば速攻で修正できたけど、別の駅に停車中とか走行中の場合はまず不可能だったのです。
※できなくもないけど、車掌の仕事そっちのけで修正に取り組まなきゃ直せなかった
なので会社からも表示がおかしければ非表示にしておくようにと指示されていましたから。
今は車内案内表示器があって当たり前になっているから、非表示でやり過ごすなんてできなくなっているのでしょうね。