JR九州で続く車両からの部品落下

JR九州の日豊線や鹿児島線で使用している車両で部品が落下し紛失していると発表がった。

2022年9月27日、日豊線で運用中に運転士から加速も制動力も弱いとの報告があり、29日の調査で紛失を確認した。

その部品はモーターの力を車輪に伝える鉄製の部品とカバーということなので、おそらくはTD継手かなと思います。

極端に言えばモーターは回っても車輪へは力が伝わらないのだから当然加速しないし、逆に車輪の回転を抑えようとしても電気制動(回生制動)も使えない。

モーター自体は電制として機能しているけど車輪へは伝わらないため、空気ブレーキが作用していないから当然制動力も落ちる。

 

また9月22日には日豊線を走行中の車両の床下からモーターのファンと保護カバーがなくなっていた。

23日になって大隅大川原~北俣間で破損した状態で見つかったという。

この車両は415系で翌日のダイヤ改正から使われなくなる予定でラストランだった。

 

JR九州に関しては4月にも線路を塞いでいた倒木があっても非常ブレーキも入れずに走行を続けた事例がありました。

こちらは運転士の適性の無さを露呈した件です。

倒木で線路を塞いでいても非常制動も入れず、衝突してもなお運行を続ける大失態

 

今回の2件はともに車両課などの検査修繕体制がなっていない事象です。

合理化によって人員が足りずに必要な検査ができていないのかもしれませんし、この個所はそう簡単に壊れたりはしないという慢心から省略したのかもしれません。

また415系の件は、ひょっとすると今日で運行が終わるから別に見なくてもいいんじゃない?的な考えがあったのかもしれないですね。

 

実は私が勤務していた会社でも、あと数日で全般検査で工場に入るから交換しなくてもよいだろうと車両課が勝手に判断し、かまぼこ板くらいに薄くなったブレーキシューをそのままの状態で運用していたことがありました。

私が尊敬する先輩運転士がブレーキ力が著しく弱いとの無線連絡を入れ発覚したのですが、電制は通常通り働き減速していくけど、空気制動に変わる10km/hくらいから急にブレーキが利かなくなる。

あまりにもおかしいからと乗務区のボスが直接車両課に問い合わせると、T車のブレーキシューは通常の厚みがあったが、M車のブレーキシューは相当薄くなっていた。

3日後に工場に入るとこと、T車のブレーキシューは十分あるから問題なく運用できるだろうとして使用された。

たぶん415系の件は同じような発想だったのかなと思います。

 

また部品の落下については昔はそこそこありました。

ほとんどが運行に支障がないカバーや蓋の閉め忘れによる走行中の落下でしたが、その列車に乗車していた客や乗務員にしたらたまったものではないですからね。

部品などが落下すれば線路に敷き詰められたバラスト(石)を巻き上げながら走行することになり、他の部品などの損傷のほか、床下で大きな音が発生することで大騒ぎになるんです。

また部品の破片やバラストが飛び散ることで沿線の住戸や通行人に被害が生じることもあり、部品の落下って走行に支障がないから問題ないというものではないのです。

 

斬新的なデザインの車両を投入するなど傍目から見ればJR九州ってすごい!と見れなくもないのですが、今年だけでもこのような状態ですからこの先はいったい……

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