駅員や乗務員などの鉄道の現業職には盆休みがありません
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駅員や乗務員などの鉄道の現業職には盆休みがありません

昨日の土曜日くらいから夏休みに入った会社も多いのではないでしょうか。
今年はコロナ禍ということもあって、長期の休みがあってもどことなく遠出がしにくい雰囲気が漂っていますよね。
自分が感染したらどうしようという恐怖心もありますが、それ以上に出かけた先でコロナを広めちゃったらどうしようという意識から、自粛するほうが良いという判断に傾いてしまいます。
本当ならば海・山・プール・リゾート地・キャンプなどのワードがもっと飛び交うはずの季節なのに、残念だけど仕方がないかなぁという気持ちになります。
でも子を持つ親からすると、せっかくの夏休みが休校などによって期間が短縮されて、さらに自粛モードが広がってどこにも遊びにも連れていけないというのは、やっぱりかわいそうだなぁって思います。
だって今の親世代の人の多くは、子どもの頃にこんな自粛なんて体験はしたことがありませんから。

 

 

でも駅員や乗務員、助役や運転指令などの運輸部門をはじめ、電気・通信・工務・車両などの各課の現業の係員に盆休みというものはありません。
同じようにお盆の期間中も営業しているさまざまなお店などがありますが、その多くは夏休み相当の連続した休暇を10月までに取得、みたいに時期をずらしてもらえることが多いです。それもほとんどは社員が時期を申請して取得するというスタイルが多いんじゃなかったかな。
だってお店は年中無休で営業していても、本社などはお盆休みがありますからね。
時期は仕方がないにしても、同じだけの日数は休ませてもらえなきゃ不公平です。

その不公平が鉄道の現業職では今でもまかり通っているんです。
私が在職していた会社でも、本社は夏季休暇としてお盆を中心に1週間ほどはお休みしています。
でも現業職の人間にはそんな休暇はありませんし、ずらしてもらえもしません。

本社は毎日15分ほど長く働いて、その分を夏休みや年末年始の休みに充当しているだけだ、なんて苦しいことを組合サイドが言っていましたけどね。

 

 

でも子供を持つ親は乗務員や駅員にもたくさんいます。
なのでお盆は避けても良いけど、せめて子供の夏休みに合わせて8月中のどこかで数日の連続した休みが欲しい・・・ってやっぱり思うわけですよ。
もちろん暑いからという理由でも休みたいのですけどね。

こういう時の休みも自分が持っている有給休暇を利用して休むしかありませんでした。
でも休暇申請した人間をすべて休ませていると駅員や乗務員が足りなくなり、正常に列車を運行できなくなります。
なので夏休み期間中だけど残業や休日出勤しても良いという乗務員や駅員を募り、最悪の場合には助役以上の監督職を改札勤務や車掌・運転士として回せるところは回し、休ませても良い人数を計算してから休暇の受付をしていました。

“〇〇の家は小さな子供がいるから休ませてやろう”
“普段かなり無理をきいてもらっているから今回はあいつを休ませてあげよう”

みたいな感じで休ませる人間を決めていましたよ。
でも休める人数はそう多くはなかったですけどね。

会社・乗務区によっては抽選で休める人を決めたり、あくまで先着順で休暇を受け付けるなどいろいろあるようですよ。
でも先着順になると、始発電車に乗って会社へやってきて休暇申請するとか、夏の休暇を申請するために有給休暇を取るという乗務員も現れたりするとか。

もし鉄道の現業職に就職希望の方がいましたら、夏休み・盆休みなんてないと思って入社してくださいね。
私みたいに電車好きでもなければできればサボりたい人間にとって、夏休み・盆休みがないのは苦痛以外の何物でもありませんから。

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