駅事務室勤務で電話番をしていると返答に困る質問も多くて
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駅事務室勤務で電話番をしていると返答に困る質問も多くて

駅勤務

警察(110番)や消防・救急(119番)への通話で困った内容のものが多くなっていると言います。

ゴキブリが出たから何とかしてほしい、自販機のおつりが出てこない、道に迷ったので教えて欲しい、電球が切れて困っている、蚊に刺されてかゆい、日焼けしてヒリヒリする、今日は入院予定日だから病院に送ってくれ

病院へ搬送した後に、帰りも救急車で送ってくれと依頼する人もいるとか。

だいたいこの手の話題が出てくるときには決まって、最近このような通報が増加しているという一文が加わりますが、本当にそうなのかなぁと頭を傾げることが多い私です。

 

 

私が駅勤務をしていたのは1981年からの2年間だったのですが、その当時でも電話番をしていると返答に困る電話がよくかかってきていました。

「お前のところの電車と国鉄だとどちらが安くて速いのか?」

こういう質問は多かったですよ。

国鉄のダイヤや運賃までは分かりませんから、国鉄に聞いてくださいというと、

「うちの電話番号を今から言うから、調べてかけ直してきてくれ」

もちろんかけ直しませんけどね。

 

あと意外に多かったのが、

「○○町〇番地の○○だけど、〇時にタクシーを一台」

タクシーを呼ぶ人が駅に電話をかけてくることも多かった。

たしかに鉄道とタクシーとはグループ会社で同じような名前を名乗っていますが別会社ですし、駅はタクシーの営業所を兼ねてはいません。

ほかには

「大阪空港(伊丹)までのタクシー料金と時間を教えてくれ」

なんていうのも時々ありました。

「タクシー会社の営業所へ電話をかけてください」と言ってから、営業所の電話番号を伝えるのですが中には、

「分かっているのならばそちらで手配してくれ」とか

チッ!と舌打ちされて電話を切られることも多かったし、折り返しの電話を要求されることも多かった。

 

「車掌の○○さんをお願いします」

「そちらの会社に○○という運転士は本当に勤めていますか」

週に一度は乗務員あての電話がかかってきていました。

クレジットカードやローンの審査の在籍確認ぽい電話ですが、駅と乗務区はまったく別の場所だし、そもそも駅員が全ての乗務員を知っているわけもなく、またその逆も然り。

こちらでは分かりかねますと答えるのが精いっぱい。

駅事務室の電話番号は公開されているので調べればすぐに分かりますが、当時は乗務区の電話番号は非公開。

何らかの申込書に電話番号を記入しなかったのか、それともわざと駅の電話番号を記入したのかは分かりませんが、乗務区の電話番号を伝えることは基本的にしておらず、本人の家に電話をかけて確認してくれという感じでした。

「車掌の○○さんをお願いします」

と個人的な用事っぽい電話もたまにありました、そのすべては女性から。

こちらは駅なので乗務員についてはこちらでは分からない、と伝えると

「会社として○○を隠すのですか!」

と怒鳴られるのがお決まりの男女間のトラブルの電話。

この場合も乗務区の電話番号を伝えることはありませんが、逆に女性から電話番号を聞いて乗務区に電話をかけて、折り返し電話してほしいと伝えたりはしていました。

たまにそんな人物はいないと乗務区から言われることも。

 

ちょっとガラの悪い感じの電話もあった。

「お前のところで車掌をしているという○○というやつはおるか?」

お金を借りる際に勤務先の電話番号として駅事務室の番号を記入しているのかな。

本当に乗務員をしているのならば乗務区の電話番号を書いていると思うから、嘘をついて危ないところからお金を借りている人なのかもしれせん。

取り立てに関しては乗務員だけではなく駅員あても多かったです。

 

私は一度しか経験はありませんが、

「お金を貸してほしい」

という電話もありました。

何のことか分からないのですぐ助役に電話をかわりましたが、忘れた頃に駅にお金を貸してほしいという電話をかけてくる人がいたそうです。

駅ではお金を貸しておりません。

 

「いつまで踏切を閉めているんだ!めちゃくちゃ遅れているだろう!」

こんな電話を受けたのは事故でダイヤが乱れている時で、グループのバス会社の営業所からでした。

勤務していた駅のすぐ横にある踏切が事故によって閉まりっぱなしとなっていて、バスが定時で走れないという苦情でした。

「すいません、事故でダイヤが乱れていて……」というと、

「分かっているのならばどうにかしろ!」

と怒鳴られた経験がありません。

おそらくバスの運転士も怒鳴られたのだとは思いますが、どうにかしろと言われても……

 

「駅の斜め前の○○(喫茶店)は今日は営業しているのか?」

「うちの○○ちゃん(猫)がそちらに迷い込んでいないか探してほしい」

このようなまったく駅とは関係がない電話もありました。

 

私が車掌になって以降のことですが、ある駅に爆破予告の電話がかかってきたことも。

○駅を〇時に出発する列車の車内に爆弾を仕掛けた……

この時の顛末は爆破予告!列車のドアは開けないでくださいに書いています。

 

昔からこのような電話が駅にはかかってきていたので、警察や消防への迷惑電話も昔から多かったのではないのかな。

昔も多かったけど、今はかなり増えてるってこと?

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