駅のエスカレーターの緊急停止 昔はいたずらもあったけど
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駅のエスカレーターの緊急停止 昔はいたずらもあったけど

1月27日、都営三田線西台駅のエスカレーターで11時ごろ、乗っていた人が転倒しそうになったことを目撃した別の人が非常停止ボタンを押した。

駅員がエスカレーターの安全を確認して動かしたが、40分後に同じエスカレーターで3人が転倒する事故が起きたて、軽傷を負った。

 

この記事を読んで思い出したのが、私が駅勤務時代に配属されていた駅管区内では管理駅(駅長所在駅)が唯一のエスカレーターの設置駅で、駅事務室で勤務しているとたびたびエスカレータの警報音が鳴り響き、エスカレーターのキーを持って走り回っていたのです。

駅構内のほか改札外にもエスカレーターの設置があり、数はそこそこ多かったのですが、頻繁に止まるエスカレーターはそのうちの2基だけ。

それも駅近くにある塾へ通う子供が多くなる時間になると、決まって停止していました。

だから駅事務室内では

「子供が非常停止ボタンを押しているのではないか?」

との憶測が浮上し、塾に対して子供へ注意するようにお願いしたこともありました。

実際にお客さんから、子供数人が非常停止ボタンを押して走って逃げて行った、という情報も駅事務室に寄せられていました。

またあまりにも激しく走るなどして衝動を与えると、自動で停止することもあるとエスカレーターの会社のほうからの説明もあり、そうなると子供たちのいたずらだけではなく、電車の出発時刻が迫るというギリギリの状態の人が走って止めているのではないかという可能性も浮上し、お手上げ状態になっていました。

ただこの当時はエスカレーターに乗っていた人が転倒したということはなかったので、駅に勤めていた者としては、それほど危ないという意識は持っていなかったです。

 

その後私は車掌になって駅を離れたのですが、乗務員時代にこのエスカレーターを出勤時に利用していて、急に停止したことが何回かありました。

それも日中ではなく早朝で利用者はあまり多くなく、子供なんていないし、みんな手すりを持ってじっと立っている状態での緊急停止です。

手すりを持っていたし、利用者もそう多くなかったから倒れる人はいませんでしたが、たくさん人が乗っていたら将棋倒しになる危険性は感じました。

乗務員になってからはあまり駅事務室へ立ち寄ることがなかったのですが、何回目かの緊急停止の時に状況を説明するために駅事務室へ行ったことがあります。

そこでようやく、あのエスカレーターはおかしいのではないか? ひょっとすると故障しているのではないか?ということになって、改修されたと後に聞きました。

なんでも雨の日にも止まってしまうことが多くなっていたとも聞きましたし、それならもっと早く手を打てよ!とも思いましたけどね。

 

エスカレーターは転倒事故などが発生する危険性も高いことから、駅では駅員が配置されていない時間帯は基本的に止めています。

緊急停止すると駅務室や駅事務室内の制御盤の異常ランプが点灯して、警報ブザーが鳴るようになっていて、それを確認すると駅員が走っていくということになっています。

夜間や早朝にエスカレーターが止められていることが多いのはそのためです。

 

エレベーターに関しては駅側では操作することはほとんどありませんでした。

遠隔操作でエレベーターは監視されていて、異常時も基本的にエレベーターの会社で処置を行うためです。

何かあればエレベーターの会社へ通報することになっていましたし。

なので駅員が配置されていない時間帯の早朝や深夜でも、エレベーターは使えることが多くなっています。

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