ドアコックにまつわる話

新幹線のドアコックが「開」の状態になっていたために、280㎞/hで走行中にドアが開いてしまうというトラブルがありましたね。

清掃員のミスでこういった事態に陥ったわけですが、ドアコックにまつわるトラブルって意外と多いのですよ。

一般的に車内にもドアコックは設置されていて

印を付けたあたりにドアコックはあります。

たいていはドアコックは見えないようにフタが設置してあるものですが、昔の電車にはフタなんてなくコックが丸見えのものが多かったです。

フタがあればコックが反位になっていると閉まらないので、戻し忘れは少なくなっていいとは思います。

フタがなくてコックが見えちゃうと触ってみたくなる人って現れます。

コックを動かしだすと空気が一気に抜ける大きな音がするのですが、その音に驚いてその場を去ってしまう人がいるんですよ。

ハンパに動かされて完全に「開」になっていないドアコック。

しばらくは通常通りに車掌スイッチで開け閉めができるのですが、たいてい数駅進んだところで

「ドアが閉まりません!」

年間に数件は発生していた気がします。

乗務員がドアコックを操作することも多かったです。

夜遅い時間の終着駅。

駅側で“起こし”担当が配置されていれば良いのですが、駅によって、または時間帯によって配置されていないことがあります。

すると車掌が車内に残っている客全員を降ろして回るわけですが(運転士もお手伝いはしますよ)

ドアをすべて開けたままにしておくと、いったん降ろした酔った客がまた乗ってくるんです。

なのである程度放送をして降りてもらい、そのあと車掌スイッチでドアを閉めてしまいます。

車内に入って寝込んでいる人を起こしては、ドアコックを操作して降ろしていくわけです。

ドアコックはもちろん定位に戻すわけですが、たまにきちんと戻せていないことがあるんです。

そのままの状態で車庫や留置線へと入換を行い留置の手配を取ります。

翌朝留置車両の点検をするのですが、ドアの開閉状態の試験を行ったときに

「1両だけ車側灯が消灯しない!」

冷静な車掌は車側灯が消灯しない車両へ行き、ドアの状態やドアコックの状態を確認してすぐ処置するのですが、たまに舞い上がってしまう車掌がいるんですよ。

「ドアの開閉試験を行いましたが1両だけ車側灯が消灯しません!」

なんて列車無線で報告しておおごとにしちゃうのです。

係員も走り回るし、運転指令もテンパっちゃって大騒動に。

「コックが半開きになってるやないか!」

なんて原因を見つけた係員が大声で怒鳴ったりしてね。

出庫点検等ではドアコックの状態を目視することになっているのですが、おざなりになってる車掌が多かったのかな、私が勤務していた会社では。。。